9月17日(水)・18日(木)、サンガード・ジャパンは東京大手町のJAビルにおいて、「担保管理に対する新しい考え方」、「ポストトレード処理の最新動向」をテーマとしたランチセミナーを開催した。当日は参加者にランチボックスが用意され、サンガード・ジャパン代表取締役社長 仁木 清 氏より歓迎の挨拶に続き、パネルディスカッションやプレゼンテーション、質疑応答が行われた。仁木氏によると、サンガードは昨今、リスクコンプライアンス、担保関係のビジネスにフォーカスしており、日本や欧米での取り組みを通じて得た知見を共有すべく、当セミナーを開催したという。
9月17日(水)のテーマは「担保管理に対する新しい考え方」。最初のパネルディスカッション「OTC担保管理の課題」では、日本証券クリアリング機構 金子 貴比古 氏(企画グループ兼OTCデリバティブ清算グループ 課長)、ABeam Consulting 浜田 陽二 氏(金融統括事業部 シニアマネージャー)、およびAcadiaSoft ディビッド・ラドリー氏(Managing Director)と3名の専門家を招き、サンガード コルム・ゴーグラン 氏(Apex Collateral 営業ディレクター)が司会を務め、日本における担保管理に関する実務や規制対応、業界における課題に対する考え方など、それぞれの見解が示された。
その後、コルム氏によるプレゼンテーションでは「担保最適化 - その機能の本質を探る」と題し、担保管理を取り巻く背景や市場ニーズ、各種要件を満たすための最適化アプローチとオペレーション上の課題について解説した。
9月18日(木)のテーマは「ポストトレード処理の最新動向」。最初のプレゼンテーション「ポストトレード処理の市場動向 - サンガードの視点と展望)では、サンガード リーフ・ストリッド氏(STREAM PTD, CLEARVISION, GMI, UBIX アジア・パシフィック・キャピタルマーケッツ・ディレクター)が登壇し、ポストトレードに関連するアジアにおける新トレンドとソリューションについて解説した。また、セミナーの最後には、「 サンガード製品のイノベーション - 次世代プラットフォーム」について説明が行われた。
また、「管理受託型サービスに向かう動き - お客様のメリットとサポート」では、サンガード・ジャパン 大村 健一郎 氏(シニア・アカウント・マネージャー)が登壇し、エンタープライズ・モデルの課題や管理受託型サービスの内容や移行メリット、実例が紹介された。
サンガード・ジャパンは、今後も継続的に業界の最先端の取り組みや課題解決に向けた知見やソリューションを一人でも多くの金融業界関係者と共有すべく、このようなセミナーを開催していくという。
規制や制度対応といった業界に広く影響を与える課題に対する打ち手として国内外の最新事情を加味した業界標準プラットフォームがタイムリーに用意され、金融機関の人的リソースやコストの負担が低減されることにより、新しいビジネス領域の開発に向けた経営資源のシフトやビジネスの競争力が加速することに期待したい。
(取材、記事、撮影:藤野 宙志 、柴田 潔 / 記事、編集・制作: 柴田 潔、沖田 @株式会社グッドウェイ )
◎(ご参考)過去の開催レポート