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2014/01/31

【QUICK】NIKKEI QUICK投信実力ランキング2013解説 総合部門 ロングセラー・ファンドへの支持広がる。連続上位も目立つ

| by:ウェブ管理者
■米国ハイ・イールド債ファンド、運用成績と人気度を兼ね備えて総合首位

日本株高、円安に沸いた2013年の長期評価総合首位は「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド (32315984)」です。格付けが低く信用リスクが高い一方で、利回りが高めの米ドル建て事業債に原則為替ヘッジ無しで分散投資し、毎月分配を目指します。組入債券の平均格付けは投機的水準のシングルBで、分配金の原資になる債券利息収入の目安としての平均直接利回りは6.5%(2013年11月末時点)と比較的高めであり、3年間の上昇率は58.8%。人気度を測る資金流入額は3年間で7千億円を超え、純資産残高は1兆円を突破しました。1998年に設定された古参ファンドですが、運用実績を積み重ねることで投資家層への支持を広げている「ロングセラー・ファンド」の代表格と言えそうです。

短期評価の総合首位は、同じく主に米国ハイ・イールド債券で運用する毎月分配型の「GSハイ・イールド・ボンド・ファンド (35311049)」。1年間上昇率は29.2%。1年間の資金流入額は1600億円超です。

両ファンドともに、価格変動リスクの水準を6段階に分けたリスク階級の「QUICKファンド・リスク」は日本株市場平均(TOPIX)の「3」に比べて一段階低い「2」。リスクは低めながらも堅調なリターンを上げたことから、当ランキングの評価基準である運用効率(QBRファンド・レシオ)が高くなりました。

■ハイ・イールド債市場は株式市場と高い連動性。欧州ハイ・イールドも上位

米国ハイ・イールド債市場は、半信半疑ながらも米国の景気指標の改善を支えとした緩やかな経済成長に対する期待感をたよりに上昇基調で推移してきました。一般的に債券と株式の値動きの傾向は異なるとされますが、信用リスクが高いハイ・イールド債券は景気感応度が高く、株式に比べ価格変動リスクは小さいものの、株式相場の上下変動に似た値動きをする傾向があるのは注意点です。例えば「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド (32315984)」と「NYダウ(円換算)」の値動きの連動性を測る相関係数と呼ぶ統計値は、過去10年間で0.8程度と高い数値を示しています。

米国のみではなく、欧州のハイ・イールド債券で運用する通貨選択型ファンドも上位に目立ちます。「DWS欧州ハイ・イールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)(毎月分配型) (34315106)」(3年上昇率:42.6%、リスク階級:4)は長期総合評価5位です。同じ債券で運用しながらも為替ヘッジ有りのため、円安の恩恵を受けられなかった「DWS欧州ハイ・イールド債券ファンド(円コース)(毎月分配型) (34311106)」は1年上昇率が8.9%に止まりましたが、リスク階級は最小の「1」であり、短期総合評価7位です。欧州の景気底入れ観測がこうした欧州ハイ・イールド債ファンドの堅調さの背景にあるようです。

通貨ユーロの持ち直しを受け、ユーロ建てハイ・イールド債券で運用する「三菱UFJ 欧州ハイイールド債券ファンド ユーロ円プレミアム(毎月分配型) (03313126)」(1年上昇率:29.5%)は短期総合評価4位に入りました。通貨オプションの仕組みを取り入れているのでユーロ・円相場の変動リスクがやや低くなる特徴があり、リスク階級は「2」です。


原文はこちら
http://www.quick.co.jp/original/fund_r/kaisetsu_01.html

17:33 | 金融:証券
 

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