金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【金融業界ニュース】 >> 記事詳細

2017/06/21

【全国信用金庫協会】「全国信用金庫協会 」における佐藤全信協会長の挨拶要旨

| by:ウェブ管理者
本日ここに「全国信用金庫大会」を開催いたしましたところ、全国から多数の関係者の皆様のご出席をいただきまして、かくも盛大に開催することができましたことは、私ども業界にとりまして誠に意義深く、喜びにたえない次第でございます。

特に本日は、公務ご多忙の中を多数のご来賓の皆様のご臨席を賜わりまして、誠にありがとうございます。
また、日頃は協同組織の地域金融機関であります私ども信用金庫に対し、深いご理解と、ご支援・ご協力を賜わりまして、全国の信用金庫を代表いたしまして、心より厚くお礼を申し上げます。

本日は、私ども信用金庫業界の当面の課題、要望事項等について、率直に所見を述べさせていただくとともに、安倍内閣総理大臣をはじめご来賓の皆様方からご挨拶を賜わりまして、私ども信用金庫の今後の経営の指針とさせていただきたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

それではまず、業界が取り組むべき課題につきまして、若干、申し述べさせていただきたいと存じます。

第一は、「環境変化への対応と競争力の強化」についてであります。
わが国は、超高齢化や人口減少という大きな課題を抱え、地域社会の持続可能性が危惧される事態に陥っており、特に地方においては、中小企業数の減少や働く場の消失といった現実に直面しております。これにマイナス金利政策の影響も加わり、信用金庫の経営は、かつてないほど厳しいものとなっております。

このような環境変化に対応しつつ、地域経済を活性化させ、地域社会を持続可能なものとしていくことが信用金庫に求められる大きな役割となっております。こうした役割を果たしていくためには、信用金庫がそれぞれの地域において持続可能な新たなビジネスモデルを自ら構築するとともに、競争力の強化を図り、財務基盤を一層安定的なものとしていくことが何よりも不可欠であります。

このため、収益構造を見直すことに加え、フェイス・トゥ・フェイスを活かした事業性評価やコンサルティング機能を一段と強化し、地域における新たな資金需要の創出に努めるとともに、お客様の様々なニーズに応えて参る所存であります。また、先ごろ政府が公表した「未来投資戦略2017」を踏まえ、フィンテックなどIT技術を活用した新たな動きにも適切に対応し、付加価値の高い金融・決済サービスの提供に努めて参る所存であります。

第二は、「地方創生に向けた取組みの強化」についてであります。
地域社会をいかに持続させていくかという大きな課題に直面する中で、政府は“地方創生”を旗印として掲げ、各地域がそれぞれの特徴を活かして、自律的で持続的な社会を創生すべく取り組まれているところであります。
これに呼応して、私ども信用金庫といたしましては、地域金融機関として永年にわたり培ってきた経験と知見、業界の総合力、さらには外部機関とのネットワークを最大限に活用して、地域が抱える課題と向き合い、中小企業等の支援を通じた地域経済の活性化、地方創生に向けた取組みを強化してきたところであります。
このような官民一体となった取組みが実を結び、地方創生につながっていくことを切に期待するものであります。


原文はこちら
http://www.shinkin.org/news/pdf/20170621aisatu.pdf

18:05 | 金融:銀行
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.