2013年10月17日(木)~18日(金)、 日本金融通信社(ニッキン)は金融ジャーナル社、CMCと共催で東京国際フォーラム(東京・有楽町)展示ホールにおいて、今回で開催13回目となる金融機関のためのITフェア「FIT2013 (Financial Information Technology)」を開催した。
今年は、130社弱の企業が出展。展示エリアは目的別のゾーン(収益力強化のためのマーケティング・チャネルゾーン、セキュリティソーン、コンプライアンスゾーン、リスク管理とレギュレーション対応ゾーンなど)に区分けされているほか、出展内容が5つのカテゴリー(リスクマネジメント、コンプラ・レギュレーション、業務プロセス改革支援、チャネル・マーケティング、セキュリティ)に分類されており、目的のソリューションを提供するブースへ効率的に訪問できるようになっている。
各社のブースでは、金融機関向けソリューションがその事例を交えて紹介され、終日、大勢の来場者と出展社による商談が繰り広げられて情報交換の場として賑わった。また、様々なテーマの無料セミナー( 金融機関向け / 一般企業向け )も数多く実施されたほか、「高齢化、グローバリゼーション時代の金融ビジネス ~金融機能の分解・再統合とIT(NTTデータ経営研究所)」、「地銀連携による経営戦略とIT戦略の融合(浜銀総合研究所)」など、大手銀行やシンクタンクの役員・担当者による特別セミナー(有料)も多数開催された。
今回のテーマは、「金融創生力の発揮~本業収益の回復と新サービス開拓~」。スマートデバイスやクラウドの活用によるワークスタイルの変化を捉え、ビジネスチャンスの拡大と企業価値の新たな創造を支援、金融界の持続的成長を支えるIT技術やソリューション、サービスを提案していくという。
また、「第2回 金融機関店舗フェア ~安心と快適を提供するブランチソリューション~」では、金融機関の営業店舗に関するコンテンツを集約した併催特別企画展も催された。
2000年に誕生し、これまで延べ15万人以上の金融機関、金融機関関係者が来場したという金融国際情報技術展「FIT」。来年の「FIT2014」は、2014年10月9日(木)・10日(金)に開催されることが既に決定している。現場から生み出されるアイデアと日進月歩で進むITの活用を通じて日本の金融サービスの底力が高まり、アジアにおける道標として経済・金融の発展に貢献すべく、ぜひ足を運んでみたい。
(取材、撮影、記事:藤野 宙志 / 編集・制作:柴田 潔)