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2016/09/21

【MFS】日銀総括後の住宅ローン金利動向予想とマイナス金利恩恵の分析~10月の住宅ローン変動金利は現状維持、10年以上の固定金利は若干の上昇の可能性。また、モゲチェックユーザー1.4万人の分析結果から、住宅ローン債務者に行き渡っているマイナス金利の恩恵は限定的と判明

| by:ウェブ管理者
住宅ローンファイナンスに特化し、フィンテックを活用したサービスを提供する株式会社MFS(東京都千代田区、代表取締役CEO:中山田 明、以下MFS)は、9月21日の日銀総括を受け、緊急レポートを発表致します。


【ハイライト】
・ マイナス金利施策は現状維持とのことから、10月の住宅ローン変動金利は現状維持の想定
・ 一方で、長期金利を0%に誘導するとのことから、10年以上の住宅ローン固定金利はおよそ5bps程度上昇する可能性
・ モゲチェックユーザー分析結果から、マイナス金利の恩恵を受けた住宅ローン債務者は約60万人、金利削減効果は約1,400億円と推計され、潜在的な金利削減額3兆円の5%程度しか実現されていない


【今後の住宅ローン金利動向について】
 日銀は、マイナス金利施策は維持するものの長短金利差を確保する手法を発表しました。これにより短期金利は現状維持が想定され、10月の住宅ローンの変動金利は9月と変わらないと想定されます。一方で、長期金利は0%誘導を目標とするとのことから、8月下旬の金利水準と比較すると5bps程度の金利上昇が見込まれます。よって、10月の住宅ローン金利は10年以上の固定金利が5bps程度上昇する可能性が出てきました。


【実際に行き渡っているマイナス金利の恩恵は、潜在的な金利削減額の約5%】
 住宅ローン債務者がマイナス金利の恩恵を受ける方法は2つあり、①借り換えと②借り換えずに基準金利引き下げによって金利支払いが削減される方法です。モゲチェックユーザーの分析結果から①と②により実際に削減された金利は1,370億円と試算され、これは住宅ローン債務者全体の潜在削減額3兆円の約5%となります(グラフ1)。5%に留まっている理由は下記の2点です。
1.借り換えを行うユーザーが少ない
2.基準金利を引き下げる銀行が少ない


【マイナス金利の恩恵を受ける唯一の手段は借り換え】
 銀行の資金調達手段である預金の金利引き下げが難しい状況を踏まえると、今回の日銀総括後に基準金利を引き下げる動きは極めて限定的と考えられます。よって、基準金利の引き下げが期待できない以上、マイナス金利の恩恵を受けるためにはユーザー自らが借り換えに動くしか手段がないと言えるでしょう


原文はこちら
http://www.iwaicosmo.co.jp/up_file/news/20160920165746.pdf

16:01 | IT:一般
 

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