2014年4月24日（木）11:00～14:00、日本アジア投資（JAIC）は、東京都・有楽町にある日本外国特派員協会において、取引先や元投資先の上場企業経営者など約30名の参加者に向けて役立つ情報提供や近況報告、課題やニーズの共有のほか、ビジネスマッチングの場として「JAIC経営者倶楽部2014.4」を開催した。過去の開催を通じて顔見知り同士の経営者も増え、終始リラックスした様子で積極的な意見・情報交換が行われたほか、初めて参加した経営者もその賑やかな雰囲気の中、自然と溶け込み、盛況な開催となった。
冒頭の開会挨拶は、日本アジア投資 代表取締役社長 細窪 政 氏が登壇。2013年の後半より国内新規投資を加速すべく組織を変更し、新ファンドの募集や投資先の発掘を積極展開していることを報告。国内では高知県で進めているメガソーラー発電所の取組みを紹介、また、海外では中国山東省とのコラボレーションによるビジネス視察ツアーを通じた経済交流の促進に向けた取組みついて紹介した。続いて、開催のコーディネーターでもあるリッキービジネスソリューション 代表取締役社長 澁谷 耕一 氏より、日本を代表する経営者の一人として、アフラック（アメリカンファミリー生命保険会社）創業者・最高顧問の大竹 美樹 氏のプロフィールが紹介された。
大竹氏によるゲスト講演「大竹流経営哲学」の中では、同氏が20歳～35歳までに積み上げた様々な人生経験とその後のユニークな挑戦と失敗の数々を紹介。真面目に一生懸命取組んできたことこそが、成功への一番の近道だったとした。その上で、先行き不透明な時代を迎え、その分岐点にある今こそ絶好のビジネスチャンスが到来しており、経営者は発想を転換して価値創造型資本主義へシフトし、「単に価値を高める」ことよりも、「社会における価値の創造」こそが我々の使命だとした。
また、長寿企業の経営の特徴と日本の強さに触れ、誇りと自信を持って社会と共存し、グローバルリーダーとしてビジネスを通じた国際平和の実現とアジアの発展に貢献すべく、教育を見直す必要があるとした。そして、「社会起業家」の精神、異質を認め尊敬し合うことで生まれる自己主張、「公益資本主義」へのシフトが求められる中、夢の実現に向けた高い志を持ち、世のため人のためという大義と大きな夢を掲げて取組む体験を通じて養われる感性に加え、知力・体力・心力のバランスをどのようにとっていくかがとても重要であると語った。
講演後、予定時間を超えて参加者との質疑応答が行われた。続いて、細窪氏より、参加した経営者を一人一人紹介。用意された料理と飲物と共に、懇親会が開催された。
あきらめずに挑戦し続けること、失敗を恐れないこと、その結果として「心力」を養い、たくましい精神を持つことが経営者には不可欠。そして、命がけで取組むことで、若い世代に勇気、やる気、挑戦と失敗を経験する機会をもたらしていくことこそが、日本の未来を創り出す原動力になる、という大竹氏のメッセージに、参加した経営者の多くがマインドリセットされたに違いない。参加した経営者から大きな拍手が送られ、一人一人が明るい表情で懇親会を楽しむ様子が印象に残った。
日本アジア投資では、今後も経営者を対象に、このような投資環境の情報提供や参加者同士の情報交換の場を継続的に開催していくという。
次回の開催を楽しみにしたい。
（ 取材、撮影、記事、編集・制作： 藤野 宙志 ＠株式会社グッドウェイ ）
