IBMは、お客様のデータセンター内でプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)としての利用を実現するBluemix Localを発表していますが、続いて本日、 IBM Blue Box Localによってポートフォリオを拡大する予定であると発表しました。そのOpenStackを活用したインフラストラクチャー・アズ・ア・サービス(IaaS)により、企業はIBMが運用するオンプレミスのプライベート・クラウドを利用できるようになり、企業が自身でクラウド環境を維持管理することなく、そのメリットを享受できるようになります。
IBM Blue Boxの可用性は、銀行、ヘルスケアおよび金融サービスなど法律の規制を受ける業界にとって重要です。こうした業界は、セキュリティー、コンプライアンス、重要なお客様データの取り扱いについて、厳格な命令や内規に従う必要があります。お客様の環境でも、またIBM Cloudデータセンター内でのホスティングの場合でも、OpenStackによる同一の機能が提供されるため、 Blue Box Dedicated利用の選択の幅が広がります。企業は、完全なポータビリティーが保証されたワークロードを、オンプレミスまたはオフプレミスのいずれに展開するかを選択できるようになりました。Blue Box は、独立したインフラストラクチャー上のプライベート・クラウドが実現するプライバシー、セキュリティー、およびコンプライアンスの準拠といったメリットを提供します。
Blue BoxのCTO、ジェシー・プラウドマン(Jesse Proudman)は、次のように述べています。「企業は、オンプレミス、パブリック・クラウドのいずれでも自社専用のクラウドを利用したいと考えています。それは、今までずっと大きな課題でした。しかし、Blue Box によって、企業はプライベート・クラウド・アズ・ア・サービスを、そのニーズにあった環境で使用できるようになりました。それには、サービスとして提供されるBlue Box Cloudのすべての利便性と信頼性、およびOpenStackの迅速なイノベーション・サイクルが備わっています。ユーザーはずっとOpenStackの仕事をするのではなく、OpenStackを使用して仕事をすることを望んでいました。Blue Boxはロケーションに関わらず、その夢を実現します」
IBMのOpenStackにおけるリーダーシップ Blue Box Localは、IBMのOpenStackサポートの最新の例です。2011年以来、IBMは、コードおよびコミュニティーの構築を中心にOpenStackをサポートし、貢献しています。IBMは、一貫してコミュニティー全体にメリットがもたらされるようエコシステムの拡大に努め、その成長を促進してきました。現在リリースされているOpenStackについては、IBMの180人以上のコントリビューターが参加し、30人を超えるコア・コントリビューター、100万ワードに及ぶ翻訳テキストを提供しました。IBMの社員は、重要なOpenStackプロジェクトのプロジェクト・チーム・リードとしても参加し、そのプロジェクトには、セキュリティーと認証、相互運用性とコンプライアンス、インターナショナリゼーションとオーケストレーションが含まれています。IBMは、OpenStack Foundationのプラチナ・スポンサーとして重要な貢献をしています。