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2014/01/20

【大証】先物・オプションレポート2014年1月号

| by:ウェブ管理者
デリバティブ市場概説

1. 機能編 –なぜデリバティブ市場が必要か-

大阪大学名誉教授
仁科 一彦

はじめに
(1) 資本主義経済とリスク
(2) デリバティブ市場の機能
(3) デリバティブ市場の機能に関する誤解
おわりに


本年3月をもって、大阪証券取引所のデリバティブ市場と東京証券取引所のデリバティブ市場が統合し、統合後は大阪取引所において20種類以上のデリバティブ商品を上場する計画であるとされている。文字通り株式や債券のデリバティブ取引を総合的に上場するわが国で唯一の市場が誕生することになる。
日本には現在大阪証券取引所や東京証券取引所のほかにも、鉱工業品のデリバティブを中心とする取引所や農水産物のデリバティブ取引を中心とする取引所、さらには金融の先物に特化した取引所がある。そのなかで取引規模で測るかぎり統合後のデリバティブ市場が最大であることは明らかである。なお諸外国にははるかに大規模なデリバティブ取引所が存在することは周知の通りである。
先進経済国にこれほど多種のデリバティブ取引所が存在するようになったのは、歴史的にみれば20世紀の終わりから最近までのことであり、新しい動きである。またその成長が非常に著しいことも注目されている。
本稿では、デリバティブ市場をめぐる最近の動向をふまえて、本年1月から3回にわたり、デリバティブ市場に関する概説をまとめる予定である。第1回はデリバティブ市場の機能に焦点を当てる。われわれが生きる資本主義経済においてなぜデリバティブ市場が必要かについて説き、デリバティブ市場が果たす役割を国民経済的視点からまとめることがテーマである。
なお第2回はデリバティブ市場に関わる諸事項の歴史的な展開についてまとめ、第3回はこれからのデリバティブ市場についていくつかの側面から展望を試みる計画である。


原文はこちら
http://www.ose.or.jp/f/research_reports/691/reports/rerk1401.pdf

18:14 | 金融:行政・取引所・団体
 

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