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2016/10/14

【日本IBM】SBI証券と日本IBM、ブロックチェーン技術を活用した債券取引プラットフォームの実証実験を開始

| by:ウェブ管理者
株式会社SBI証券は、FinTech技術活用の一環として、日本アイ・ビー・エム株式会社と共同でブロックチェーン技術*1を活用した新たな分散プラットフォームによる債券取引システム構築を目指し、その実現性や効果を検証するための実証実験を開始しました。この実証実験により、証券業務ブロックチェーンの早期商用化を目指していく予定です。

ブロックチェーン技術は近年、FinTech分野の中でも特に注目を集めている技術分野であり、グローバルにも様々な金融機関や市場関係者による調査・研究が進められております。一方で実ビジネスへの適用に際しては、技術上、あるいは各国における法令諸規則上の課題も指摘されており、実務への適用に向けては更なる検証・改善が必要とされております。

本実証実験において、SBI証券は、日本IBMの金融ビジネスコンサルティングサービスおよび先進的アプリケーションの開発支援サービスであるIBM Bluemix Garageを通じて、ブロックチェーン技術を業務観点とシステム観点で評価します。これにより、債券業務に対するブロックチェーン技術の活用可能性の検証と業務利用における課題を抽出し、実ビジネスへの適用に向けた整理を進めます。具体的には、債券の登録から償還までの一連の商品サイクルの検証を通じ、データベースの共有による業務の効率化・自動化、共有インフラを通じた関係者間のインフラコスト削減の可能性、既存業務プロセスの代替可能性、ブロックチェーン技術の証券業務・システム面からの評価を検証します。また、多くのオープン技術を確立してきたオープンソース・コミュニティであるLinux Foundationが提唱するハイパーレジャー(Hyperledger)プロジェクトが開発するブロックチェーン基盤でハイパーレジャーファブリックを使用し、プロトタイプを開発します。なお、このハイパーレジャーファブリックは、IBMクラウドの「IBM Bluemix」上のサービスとして提供されるものを利用します。

今回の実証実験で日本IBMは、IBM東京基礎研究所を含むグローバルのIBMリサーチとの連携や、金融機関を含むグローバルでの多数のお客様との検討実績等、グローバルのネットワークを活かしたサービスを提供していきます。

*1: 分散型台帳技術。取引記録や資産登録簿などのデータを分散型ネットワーク上の参加者にて安全に共有し管理する技術。低コストでのシステム構築・運用により革新的な業務改革が可能と考えられている。


原文はこちら
http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/50791.wss

17:03 | IT:一般
 

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