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2015/09/04

【野村證券】2015~2016年度の企業業績見通し~2016年度は19業種中、17業種で経常増益、2業種で経常減益を予想

| by:ウェブ管理者
【2015 年度予想の概要】
本レポートは、野村證券アナリストによる企業業績予想を集計し、その集計結果を分析したものである。2015 年度は Russell/Nomura Large Cap(除く金融)で前年度比 2.5%増収、同 15.1%経常増益予想となった。前回の予想(15 年 6 月公表、集計は 15 年 5 月 26 日)と比べると、増収率が 0.1%ポイント、経常増益率が 1.4%ポイントの上方修正となった。予想経常利益実額は 4,804 億円、1.3%の上方修正となった。前回は下方修正となった企業業績予想であったが、下方修正局面は 1 四半期で終焉し、上方修正局面に復帰したことになる。2015 年度の為替レート前提は、円ドルが 1 ドル 121.1 円(前回前提 118.0 円)、円ユーロが 1 ユーロ 134.1 円(同 130.0 円)、WTI 前提は 1 バレル 55.7 ドル(前回前提 53.0 ドル)としている。

2015 年度第 1 四半期の企業業績は Russell/Nomura Large Cap(除く金融)で前年同期比 4.4%増収、同 30.2%経常増益となった。19 業種中、17 業種が増益であり、減益となった 2 業種もそれほど減益幅は大きくない。2014 年度第 4 四半期の同 1.3%増収、同 2.8%経常増益と比較すると、増収率、増益率ともにモメンタムが強まったことになる。円安ドル高の進行が増収率を一段と押し上げた。また、原油安の影響が、第 4 四半期まで商社や(化学のサブセクターである)石油などでマイナス方向に働いた一方、第 1 四半期はむしろ公益や(化学のサブセクターである)総合化学などでプラス方向に働いたことが、増益率の上昇に寄与した。前年同期が消費増税の反動減を受けた時期であったことも、多少は増益率の押し上げに影響していよう。

第 1 四半期の好決算を受けて、上期予想は前回の前年同期比 5.4%経常増益予想から上方修正が進んだ。それでも前年同期比 8.5%経常増益予想にとどまっており、計算上、第 2 四半期は減益が見込まれている格好となる。足元で若干円高ドル安傾向にあるが、前年同期との比較では依然として大幅な円安ドル高水準にあり、当面、増益基調は持続する公算が大きいだろう。


【2016 年度予想の概要】
アナリストの予想によれば、2016 年度は Russell/Nomura Large Cap(除く金融)で前年度比 2.9%増収、同 8.8%経常増益予想である。前回予想と比べると、増収率が 0.1%ポイント上方修正される一方、経常増益率は 0.5%ポイントの下方修正となった。ただ予想経常利益実額は 3,241 億円、0.8%の上方修正となる。

2016 年度の為替レート前提は、円ドルが 1 ドル 121.0 円(前回前提 118.0 円)、円ユーロが 1 ユーロ 134.0 円(同130.0 円)とした。WTI 前提は 1 バレル 55.0 ドル(前回前提 59.5 ドル)とした。

2014 年度に 8.5%となった Russell/Nomura Large Cap の ROE は、2015 年度には 9.0%、2016 年度には 9.2%を見込む格好となる。2015 年度予想は前回から不変であるが、2016 年度予想は前回予想の 9.5%から下方修正されている。


原文はこちら
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20150904/20150904.pdf

17:13 | 金融:証券
 

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