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2015/02/24

【日本IBM】IBMクラウドがエンタープライズのハイブリッド環境を実現~あらゆるクラウド環境やIT環境にまたがって作業する開発者の生産性を向上

| by:ウェブ管理者
お客様の制御性、可視性、セキュリティーをパブリック・クラウドに拡張
エンタープライズ・アプリケーションの移植性で「クラウド・データのスプロール」に対処

[米国ニューヨーク州アーモンク、米国ネバダ州ラスベガス IBM InterConnect 2015 ~ 2015年2月23日(現地時間)発]

IBMは本日(現地時間)、ハイブリッド・クラウドに関する新しいテクノロジーと投資について発表しました。これらは、クラウドを採用して従来のさまざまなシステムやクラウドに散在するアプリケーション、データ、サービスを統合する際に、エンタープライズが直面する最大の課題に対処することを目的としたものです。

IBMクラウドで提供される一連のテクノロジーとサービスを利用することで、ハイブリッド・クラウド環境においてもプライベート・クラウドや従来のITシステムのような制御性、可視性、セキュリティー、ガバナンスを拡張することができます。その際、IBMは、環境を超えた高いデータ移植性を提供し、クラウド環境や非クラウド環境にまたがって作業する開発者の生産性を大幅に高めます。

IBMは、オープン・クラウド・スタンダードに従事する数百名もの開発者を含め、自社のクラウド開発チームの半数を超える人材をハイブリッド・クラウドのイノベーションに投じています。エンタープライズのIT部門の65%以上が2016年までにハイブリッド・クラウド・テクノロジーに取り組み、その結果、IT部門における変化が大幅に加速するだろうと予想されています[1]。

「デジタル化(デジタイゼーション)」がビジネスの変革を推し進めています。パブリック、プライベートそしてハイブリッドクラウドは企業の既存インフラストラクチャーの拡張を可能にするのみならず、システム間の統合をも可能にします。IBMクラウドは、お客様が期待するセキュリティー、制御性、可視性を提供するとともに、既存の制御機能が反映された環境で重要なアプリケーションやプロセスを実行できる柔軟性を提供します。IBMがこのたび発表した新しいサービスとSoftLayerインフラストラクチャーとを組み合わせることで、お客様はデータの保管場所に関係なく、すべてのデータを統合して変化する市場動向に対応するための適切なツールと環境を入手できます。

IDCによると、新しいクラウド・アプリケーションの80%がビッグデータを利用し、そのほとんどが「クラウド生まれ」となり[2]、モバイル・アプリケーション、e-コマース・トランザクション、およびその他のWebアプリケーションの収束によってもたらされることになるだろうと予測されています。一方で、企業は、現代のデジタル革命で生み出されるデータの価値を高めようとし、その結果、必要なセキュリティー、ガバナンス、パフォーマンスを備えたプロセスとデータを取り入れ、管理し、洞察を得るためにいっそう奮闘することになると予想されています。

IBMのシニア・バイス・プレジデントであるロバート・ルブラン(Robert LeBlanc)は、次のように述べています。「本日、IBMは、エンタープライズ向けのオープン・スタンダード機能を拡張する新たなクラスのハイブリッド・クラウド・イノベーションの提供を開始します。これにより、クラウドとオンプレミスのITシステム間の壁を取り除き、パブリック・クラウドとプライベート・クラウドを利用されるお客様に制御性、可視性、セキュリティーを提供します。増え続けるクラウド上に存在するデータについて、お客様の懸念は増すばかりです。そこで、IBMは、その管理性を高める新たな移植性および開発者向けサービスを発表します。」

Bluemix で構成可能なAPIベースのサービスを通じて次のサービスを提供することで、IBMは、ビジネスをクラウドへ拡張するのに必要なツールをお客様に提供するハイブリッド・クラウド環境の構築を支援します。

エンタープライズ・アプリケーションにおける移植性の実現
アプリケーションをデータに近づける、あるいはデータをアプリケーションに近づけるために複数の環境間でエンタープライズ・ワークロードを容易に移動できる移植性を提供する、新たなサービスとオープン・スタンダードには以下が含まれます。

IBM Enterprise Containers: Docker APIによってネイティブのLinuxコンテナーを拡張することで、さらなるレベルの自動化に加えてエンタープライズ・クラスの可視性、制御性、セキュリティーを提供し、開発者が迅速にアプリケーションを構築して配信できるよう支援します。クラウド環境で開発されたソリューションをオンプレミス・システムに取り入れて実行できるため、データの機密性、サイズ、パフォーマンスなどの理由からクラウドに移動して処理できないデータにも、クラウド・コンピューティングの利点の多くを利用できます。


制御性、可視性、セキュリティー
お客様の従来の環境をパブリック・クラウドに拡張するための新しいサービスには、以下が含まれます。

IBM DataWorks: 信頼できるデータの検索、詳細化、深化、提供を可能にする、新しい直感的なツールとエクスペリエンスを提供します。

コラボレーティブ・オペレーションズ: 総合的に把握できるビューを利用して、お客様のハイブリッド環境の可視性と制御性を高めます。

オーケストレーション: ハイブリッド環境全体の管理を可能にするサービスとして提供される、業界最大の統合オーケストレーション・ライブラリーです。

セキュリティー: エンタープライズ、パブリック・クラウド/プライベート・クラウド、モバイル・デバイス全体に対してアナリティクスを利用し、最も重要なデータとアプリケーションを保護するさまざまな新機能が搭載されています。

開発者の生産性の向上

開発者が従来のシステム、クラウド・プラットフォーム、そして任意のデバイスから成るオープンかつ柔軟性の高い環境全体で、アプリケーション、データ、サービスをより迅速、効果的かつセキュアに接続できる新しいサービスには、以下が含まれます。また、APIによってデータとサービスをシームレスにまとめ、新しいアプリケーションとサービスを作成できます。

Secure Passport Gateway: ITを制御する単純なパスポート・サービスを通じて、開発者が数分でBluemixにデータとサービスをセキュアに接続できるセルフ・サービスを実現します。

API Harmony: APIに関する世界最大の知識ベースを利用して、お客様のアプリケーションに最適なAPIを見つけます。また、APIを容易に公開および管理できます。

Bluemix Local:Bluemix環境(パブリック、専用、ローカル)間で境界のない可視性と管理性によって、Bluemixを企業のデータ・センターに展開します。

IBMはBluemix上の新たなリソース・センターであるWatson Zoneを発表しました。Watson Zoneは、Watson API、サンプル・コード、トレーニング資料、事例などが含まれ、コグニティブ・コンピューティング機能を取り入れた新しいクラスのハイブリッド・クラウド・アプリケーションの開発ための指針やヒントを提供します。

また、IBMはWatson Personality Insightsサービスの提供開始を発表しました。Watson Personality Insightsサービスを利用すると、開発者は多様な大量のソーシャル・メディアやその他のパブリック・データ・ストリームにおける傾向やパターンを分析できる、最新のコグニティブ機能を統合することが可能です。この発表とあわせて、Speech to Text、Text to Speech、Visual Recognition、Concept Insights、Tradeoff Analyticsの5つの新しWatsonサービスのベータ版がBluemixに追加されます。これらのサービスは、開発者が利用可能な事例を探すことができるよう無料で提供されます。

このほとんどを実現するため、これらの新サービスの多くがオープン・テクノロジーを利用しています。Cloud FoundryやOpenStackをはじめとする多くのオープン・ファウンデーションの最大の貢献企業の1つであるIBMは、ハイブリッド・クラウド市場向けのオープン・テクノロジーの発展に何百名もの開発者を投じてきました。この取り組みが、クラウド・ワークロードを展開および管理し、それらをLinuxベースのDockerコンテナーにパッケージ化することで、移植性を実現できるオープンで拡張可能なアプローチを可能にするさまざまな方法を、OpenStackサービスを通じて企業に提供することにつながりました。

IBM InterConnect 2015に関する詳しい情報は、http://www.ibm.com/press/interconnect2015(US)をご覧ください。


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/02/2402.html

17:01 | IT:一般
 

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