1.株式会社国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は、16日、ロシア連邦(以下「ロシア」)のソチで開催された投資フォーラム開催期間中に、極東地域の先進経済特区(Advanced Special Economic Zone*1、略称:ASEZ)及び自由港*2向けプロジェクト開発促進会社(ロシア法人Japanese Project Promotion Vehicle in the Far East Limited Liability Company、以下「Far East JPPV」)を設立し*3、必要な文書の締結が全て完了したことを記す確認書に署名しました。Far East JPPVは、JBICが極東投資誘致・輸出支援エージェンシー(The Far East Investment and Export Agency*4、略称:FEIA)及び極東バイカル地域開発基金(JSC The Far East and Baikal Region Development Fund*5、略称:FEDF)と共同出資するものです。
2.2016年5月の日露首脳会談において安倍首相よりプーチン大統領に提示された8項目の協力プラン*6の中の一項目として、「極東の産業振興・輸出基地化」が掲げられています。今般設立されたFar East JPPVは、極東地域のASEZ及び自由港への日本企業の投資を伴う進出を促進することを目的とし、製造業、物流インフラ、サービス等の分野において、日本企業が関与するプロジェクトに関し、ロシア政府当局との調整や日本企業への助言業務等を行う予定です。
3.ロシア政府は、極東地域の開発・発展を政策的な優先課題として位置付け、ASEZ及び自由港への日本企業を含めた海外からの投資誘致を推進しています。Far East JPPVの設立は、こうしたロシア政府の方針に適うものです。また、ポテンシャルに富む極東地域への日本企業の投資促進を図ることを通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献することが期待されます。