金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【IT業界ニュース】 >> 記事詳細

2016/01/27

【日本IBM】IBMスタディ:世界のCEOは、テクノロジーによる業界の再定義とビジネスのデジタル化に強い関心を示している

| by:ウェブ管理者
IBMは本日、最新のIBMスタディ「IBMグローバル経営層スタディ CEOの視点:破壊者との競争と共創」を発表しました。当スタディでは、CEOは新たなテクノロジーによるビジネスの変革に焦点をあて、顧客やパートナーとの関係性の再定義に取り組んでいることを示しています。これは、CEOにとって、新たなビジネスモデルの構築や、新たな「エコシステム(ビジネスの生態系)」形成の機会が広がっていることを意味しています。

今後3-5年でビジネスを変革する重要テクノロジーとして、先進的なCEOの半数がコグニティブ・コンピューティングを挙げています。この割合はマーケットフォロワーのCEOより19%多く、今回調査した経営者全体の回答に比べても35%多い結果となりました。一方で、クラウドやIoT(モノのインターネット)については、先進的なCEOは、それらを既に採用しており、今後の重要テクノロジーとしては、あまり強調していませんでした。対照的にマーケットフォロワーのCEOは、その重要性をまさに強調しはじめたところでした。

今回のスタディをリードしたIBMコーポレーション グローバル・ビジネス・サービス事業本部のIBM Institute for Business Valueのリーダーであるピーター・コーステン(Peter Korsten)は次のように述べています。「テクノロジーの進歩が創造的破壊を巻き起こし、業界という概念が消滅し、そして、新たな『エコシステム』が興隆して市場全体を変革する。多くのCEOはそう考えています。そして、今回のスタディで明らかになった先進的なCEOの考えから、このような事業環境にどう適応するかについて、示唆を得ることができます。」

2015年11月発表の「IBMグローバル経営層スタディ 全体レポート:境界線の再定義」では、ほとんどの経営者が、業界の外から参入してくる想定外の競合が、既存の業界秩序を破壊することを、重要な脅威として認識していることが分かりました。今回の「CEの視点」から、CEOは、特に強くこの脅威を認識していることが示されます。CEOの60%は他業界から参入する競合との競争が激化すると認識しています。これは、2013年の調査結果よりも50%増加しており、また今回調査した経営者全体の54%と比較しても高い結果となりました。そして、CEOの69%が「エコシステム」の中で新たな役割を担うことを検討しています。

「最大のリスクは他業種からの参入である。他業種に対抗する手段は二つある。一つめは、自社がその潮流に乗り、その中で重要な役割を担うこと、もう一つは特化した能力を磨き続けることである。」マネックスグループ株式会社代表執行役社長CEOの松本大氏はこのようにコメントしています。

先進的なCEOは、特に破壊的イノベーションに注目しており、その58%が、自社に関連する破壊的イノベーションの動向に注意していると回答しました。他方、マーケットフォロワーのCEOでは44%でした。先進的なCEOは、テクノロジーを活用して、新製品・新サービスを展開するだけではなく、自社を企業として「作りかえる(Reinvent)」ことを目指しています。先進的なCEOは、顧客層の見直し、新たな地域市場への参入、そして新たな流通チャネルの開拓といった、外部との関係性の再構築に、きわめて積極的です。

今回のスタディから、新たなトレンドの識別、顧客との関係性の深化、新市場への浸透を実現するにあたって、予測分析(Predictive Analytics)やコグニティブ分析の有効性が示唆されています。来るべき創造的破壊の時代で勝ち残るためには、これらを活用することが求められています。

また、先進的なCEOは、その100%が、事業パイロットやプロトタイピングなどの実験的な取り組みを実行していると回答しましたが、マーケットフォロワーのCEOでは66%でした。

「新サービス開発のサイクルをもっと短くしたい。トレンドをキャッチしてから、すぐにプロトタイプを創り、お客様の声を活かし改良を重ねていく。そのような展開方法に見直していく」と、ヤマト運輸株式会社代表取締役社長である長尾裕氏はコメントしています。

先進的なCEOは、企業を変革するための投資は、回収に時間がかかると考えています。先進的なCEOの68%が、イノベーションへの投資が利益に貢献するまで3年以上待つ覚悟であると回答したのに対し、マーケットフォロワーのCEOでは57%でした。

イノベーションに対して長期的投資を行い、それと並行して、迅速な実験やプトタイピングを活用する。この戦略を採用するCEOが経営する企業は、他社に「さきがける」ことができるでしょう。そして、CEO自身も優れたリーダーとして認知されるようになるでしょう。

IBM グローバル経営層スタディ「CEOの視点:破壊者との競争と共創」はこちらからダウンロードできます。
グローバル経営層スタディからの洞察
http://www.ibm.com/services/jp/ja/c-suite/csuitestudy2015.html

IBM Institute for Business Valueについての詳細はこちらに掲載されています。
http://www.ibm.com/iibv

原文はこちら
http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/48886.wss

18:05 | IT:一般
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.