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2014/04/13

【SAS Institute Japan】プロセス変革につながる最適化の実現とイノベーション、ビッグデータ・エコノミクス、国内最大級のアナリティクス専門カンファレンス「Analytics 2014」開催!

| by:サイト管理者



 2014年4月10日(木)10:00~18:00、SAS Institute Japanは、東京都・六本木にあるグランドハイアット東京において、国内最大級のアナリティクス専門カンファレンス「Analytics 2014」を開催した。膨大なデータ量の中で、いかにそのデータを活用して経済・企業活動の効率と効果を高めていけばよいか。当日は終日にわたり、30以上にのぼる講演やセッションを通じて、ユーザー企業、著名人、SASのデータサイエンティストが登壇。様々なテクノロジーやソリューション、アナリティクスによるデータ活用の事例などが紹介された。



 冒頭のオープニングノートは、SAS Institute Japan代表取締役社長 吉田 仁志 氏が登壇。複数のSNSによる個人データの拡散やマシンの発達と相互のデータ連携、政府機関データのオープン化などによって、今後も2年ごとに倍増するペースで爆発的に情報やデータが増えていくとされる中、ビッグデータをコストとして見るか、チャンスとして捉えるか、いかにして価値ある情報を持ってこれるかどうかがカギを握るとした。その上で、3つの具体的な事例として、世界中の膨大なデータ分析を活用した配送経路の最適化、政策と失業率の関係における先行・遅行指標と行動分析の可視化と早期施策の実施、電波の切断と再接続の傾向からタイムリーにパターン化した情報提供の追求への取組みについて紹介。ビッグデータとアナリティクスにおける重要なポイントとして、分析だけでなく、その先にある、これまで出来なかったことと出来るようにし、次に役立てていくための”最適化の実現”を挙げ、分析結果をもとに、ビジネスユーザー、キュレーター、それぞれがリーダーシップを発揮し、企業内プロセスを変革していく組織づくりとイノベーションを起こしていくために必要な分析を可能にしていくことがSASのアナリティクスが提供する真のバリューだと語った。


 続いて、基調講演「ビッグデータとビッグアナリティクス」ではビッグデータ・バイスプレジデント ポール・ケント 氏は、大量のリソースが溢れる中で、いかにチームで課題解決を図っていけばよいか、豊潤の時代、Hadoop技術とSASソフトウェアソリューションについて解説、顧客企業にとって具体的な結果につながったいくつかの事例を紹介した。また、特別講演「ビッグデータの活用 ~事業価値創造に向けて~」がボストン コンサルティング グループのシニア・パートナー&マネージング・ディレクター 井上 潤吾 氏により行われた。

 

 なお、SAS Institute Japanでは、会員制サイト「SASプレミアムラウンジ」を通じて、SASソリューションの紹介やカタログのダウンロード、ビジネスの最新トレンドに関する特集記事や各分野のエキスパートへのインタビューといったコンテンツをご紹介しているほか、さまざまな「SASイベント・セミナー」なども行っているという。いずれも、無料で提供されており、グローバルな展開を進めているSASの取組みを知る上で、また、今後のビッグデータ戦略の検討に向けた情報収集の一環として活用してみたい。

<取材を終えて>

 昨今、金融の分野においては、スマートフォンの浸透が急速に拡大している中、場所や専用デバイスに縛られない資産運用を目的とした多様な金融商品へのアクセスや日常生活における決済手段を便利にサポートする仕組みが広がっている。現金、預金、電子マネー、ポイント、金融資産と、点在化するマネーをいかに便利に管理し、タイムリーに効率よく決済に活用できるか、ビッグデータとアナリティクスの活用は不可欠なものになっている。また、SNSの拡大と共に膨大に蓄積されたデータから、これまでは見えていなかった特性や傾向、利用者自身も意識していない潜在的な行動パターンの根拠を示すフィードバックを掴むこともできるようになってきた。この大きなパラダイムシフトを迎える中で、アナリティクスの活用を通じた新しい価値の発見とサービスの最適化により、今後の次世代金融サービスの登場と進化につながるイノベーションが巻き起こり、より豊かな社会が形成されていくことに期待したい。


 一方、健全なサービスの活用においては最終的な利用者一人一人の情報収集力(取捨選択力)と判断力を養う必要性も高まっている。注目が集まるビッグデータとアナリティクスの分野における教育支援と活用状況の実態(成功事例、失敗事例)の把握と分析、ベストプラクティスをはじめとする情報の発信と共有に向けた取組みにも注目していきたい。

(取材、撮影、記事、編集・制作:藤野 宙志  @
株式会社グッドウェイ )

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