新保険事務システムは、保険契約の契約時や契約後の各種お手続き、保険金・給付金のお支払といった生命保険事務の全業務を対象とし、約5,000ユーザーが利用する大規模なシステムです。IBMのメインフレームであるIBM® z Systems上にLinux区画を追加しその上で実装したことにより、従来の保険事務システムと比べて各案件の処理の迅速化および工程管理の高度化を行うことが可能となりました。また、作業の進捗状況を把握できる処理の見える化や、業務分析による効率的な事務運営を支援します。さらに、開発効率化の仕組みや簡易的に業務を追加するためのフレームワークにより、新業務の追加開発を短期で行うことができるようになりました。その他、お客さま満足度の向上を企図し、保険契約や事務ごとに記載していた署名を一括して行えるような取り組みも併せて行われました。
新保険事務システムは、ビジネス・プロセスの可視化と効率的な一元管理を支援するソフトウェア「IBM Business Process Manager (以下、IBM BPM)」を採用しています。IBM BPMはオープン・スタンダードに準拠した実行環境と使いやすいツールの提供により、ビジネス・プロセスの開発と保守の効率を向上します。これにより、事務処理工程を最適化し、業務の効率化や処理の可視化を図ることができました。