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2015/09/18

【IBM】ブラジル・サンパウロにクラウド・データセンターを開設

| by:ウェブ管理者
IBM(NYSE:IBM)は、クラウド展開の継続的拡大に向けた取り組みの一環として、ブラジルで2つ目となるIBMクラウド・データセンターを開設しました。サンパウロのジュンディアイ(Jundiai)に位置するこの新しい施設は、国内クラウド・ソリューションの構築を支援する幅広いサービスへの完全なアクセスを現地企業にもたらします。また、グローバル・ユーザーは、より高速なネットワークを利用してパフォーマンスを向上させ、より速くエンド・ユーザーにつながることができます。

サンパウロのデータセンターは、計9,000台のサーバーと2.8メガワットの定格電力に対応できる能力を備え、ベア・メタル・サーバーや仮想サーバー、ストレージ、セキュリティー・サービス、ネットワーキングなど、あらゆるSoftLayerインフラストラクチャー・サービスを提供します。設備の交換やメンテナンスによる運用の中断がないことを保証する、Uptime InstituteのTier III基準に準拠しています。

戦略的ビジネス目標をサポートするためクラウドを求める組織が増加するなかで、ブラジルのクラウド・コンピューティング市場は、今後2年間で2倍以上に拡大すると予想されています。米調査会社フロスト&サリバン社によると、2014年に4億7,480万ドル規模だったブラジルのクラウド・コンピューティング市場が、2017年には11億1,000万ドル規模に達すると試算されています。クラウドの普及においてコスト削減がいまだ大きな推進要因ではあるものの、2014年のフロスト&サリバン社の調査に回答したブラジルのIT担当エグゼクティブのうち45%が「クラウドはビジネス・イノベーションをサポートしている」と答え、別の45%が「新たなビジネス・チャンスを模索するうえで、クラウドによって柔軟性が向上する」と答えています。

IBMは、ブラジルのお客様にIBMクラウド・リソースへのローカル・オンランプを提供することで、データの保存やコンピューティングを国内で行うための柔軟性を高めます。今回の新しいデータセンターは、サンパウロのオルトランジア(Hortolandia)とメキシコのケレタロ(Queretaro)にあるラテン・アメリカの2つのIBMクラウド・データセンターに加わり、グローバル規模で拡大するデータセンター・ネットワークの一部として、障害発生時の事業継続性の確保に必要なパフォーマンス・ソリューションや災害復旧ソリューションをユーザーに提供します。

市場でのクラウドの発展を目指すIBMの全社的取り組みが効果を挙げています。ブラジルの新興企業であるSeekr(2010年創業。国内最大手のソーシャル・メディア・モニタリング企業の1つ)も、最近SoftLayerに移行しました。SeekrのCTOであるマウリシオ・ブレンターノ(Mauricio Brentano)氏は、次のように述べています。「私たちパートナーにとって、IBMの投資や影響力がSoftLayerをいっそう発展させていることは明らかです。パフォーマンスや品質だけでなく、IBMの大きな強みには、私たちのニーズに最適なソリューションを特定するためのサービス、即応性、支援があり、それを他のクラウド・コンピューティング・ソリューションで見つけるのは至難の業でしょう。」

新しいロケーションからラテン・アメリカのIBMクラウド・サービスへの接続は、わずかミリ秒単位に短縮されます。また、新しいデータセンターは、IBMが最近買収したBlue Boxのソリューションなど、OpenStackベースのソリューションをホストすることもできます。これにより、あらゆるOpenStack環境の範囲拡大が促進されるため、お客様は、AIX on Power Systemsなどの強力なアーキテクチャーをサポートするインフラストラクチャー・サービスやマネージド・サービスに接続できるようになります。その結果、オープン・スタンダードやハイブリッド・クラウド展開におけるお客様の柔軟性が高まり、選択肢が広がります。

IBMは、お客様が必要な場所とタイミングで正確にクラウド・リソースをプロビジョニングできるよう、米国、アジア、オーストラリア、欧州で41を超えるクラウド・データセンターを運営しています。ユーザーは、データセンターのロケーションの詳細(正確な都市)を確認できるので、ネットワーク待ち時間の最小化、アプリケーション・パフォーマンスの向上、データに関する現地の法規制への準拠などを達成するため、目的の地理的ロケーションに重要なクラウド・ワークロードを配置できます。

SoftLayerのデータセンターの全能力は、IBMが大規模なグローバル・データセンターの拡大に向けて2014年に12億ドルの投資を行って以来、2倍以上に拡大しました。現在、すべての主要大陸に存在するこのクラウド・データセンターのグローバル統合ネットワークにより、企業は、リスクを最小限に抑えながら、必要に応じて自社のITリソースの拡大縮小や増強を行うことができます。また、開発者は、IBMのPaaSオファリングであるBluemixと組み合わせることで、世界のどこからでも完全な実稼働環境で新しいアプリケーションの開発やテストを容易に進めることができるほか、コグニティブ・コンピューティング・サービスを提供するWatsonなどの社内リソースやさまざまなサード・パーティ・サービスにアクセスできるようになります。

新設されたサンパウロ・データセンターのサーバーおよびサービスのご利用を検討されているお客様は、www.softlayer.com/info/sao-paulo-hosting(英語)をご覧いただくか、IBM Brazil(英語)までお問い合わせください。


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/09/1801.html

18:07 | IT:一般
 

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