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2018/03/06

【ISID】ISIDとシビラ、世界最大規模の素粒子物理学研究所CERNと共同で、量子コンピュータ環境下でのブロックチェーン利活用を議論する有識者会議体を立ち上げ~スイス・ジュネーブで4月に国際ワークショップ開催~

| by:ウェブ管理者
株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:釜井 節生、以下 ISID)のオープンイノベーションラボ(以下イノラボ)とシビラ株式会社(本社:大阪市西区、代表取締役:藤井 隆嗣、以下シビラ)は、世界最大規模の素粒子物理学研究所である欧州原子核研究機構(所在地:スイス・ジュネーブ、以下CERN)のR&D拠点アイデアスクエア、同オープンラボと共同で、量子コンピュータ※1環境下におけるブロックチェーンの利活用等、未来の情報処理に関する諸課題について有識者が領域横断で議論するための会議体「Table Unstable(テーブル・アンステーブル、以下TU)」を立ち上げることで合意しました。

TUのコアメンバーには、CERN、イノラボ、シビラの研究者のほか、国内量子コンピュータ研究の第一人者である京都大学の藤井啓祐准教授、計算機ホログラムや最適化計算のアプリケーションで知られる筑波大学の落合陽一准教授らが参画し、国内外の企業や学術団体、研究機関からの参加者を交えた議論の過程や成果を広く公表していきます。活動の第一弾として、在欧量子力学者・量子コンピュータ研究者を主な対象とする国際ワークショップを、4月27日(金)にスイス・ジュネーブで開催します。

■背景
昨今、ブロックチェーン連携型のIoTサービスやスマートコントラクトの普及など、トランザクション処理に第三者が介在しない経済圏「トークン経済圏※2」が広がりをみせており、コンピュータに求められるデータ処理量は増加の一途を辿っています。他方、既存のコンピュータの限界を超えた情報処理が可能とされる量子コンピュータへの関心が高まっており、量子コンピュータ環境下でのセキュリティ耐性が理論上保障されている「量子暗号」や究極的なプライバシーが担保できる「セキュアクラウド量子コンピューティング」等のセキュリティ技術にも注目が集まるようになりました。量子コンピュータ研究とブロックチェーン技術研究は、今後の実用・普及段階において緊密な関連が想定されるものの、前者は学術研究の一領域として、後者はビジネス分野に直結する技術革新としてそれぞれ独自の発展を遂げてきたことから、これまで横断的に議論されることはありませんでした。

イノラボとシビラは、複数のブロックチェーンを相互連携させることでプライベート型ブロックチェーンのデータ真正性を担保する仕組みなど、複数ブロックチェーンによって相乗効果を生み出す仕組み(=PoP※3)について、かねてより共同研究を進めています。その成果を踏まえ、ブロックチェーン技術と量子技術を組み合わせることで、量子コンピュータ環境下における情報セキュリティを強化しうるものと考え、量子力学の分野で世界最先端の研究が行われているCERNの研究者や国内有識者らと意見交換を重ねてきました。今般、この活動の枠組みをさらに広げ、実用に向けた議論を領域横断で加速させるため、TUを組成することとしました。

両社およびCERNはTU開催を通じ、量子コンピュータが当たり前となった世界において、量子ネットワークでつながれた量子コンピュータ群に何ができるのかというテーマ設定のもと、量子コンピュータとブロックチェーン技術の各領域から有識者を集めて議論を重ね、その過程を広く公表していきます。さらに、この活動成果を踏まえ、強固な情報セキュリティ技術に根ざしたトークン経済基盤を実装する社会「トークン・ソサイエティ」の実現を目指した研究を進めてまいります。


原文はこちら
https://www.isid.co.jp/news/release/2018/0306.html

16:10 | IT:一般
 

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