今回のサミットではコンセプト「リアルとデジタルが一体化した時代を生きる」と題し、国内外でDXをリードする企業、スタートアップ、政府・自治体、大学などが結集し、境界・限界を取り払った議論やネットワークを展開するとともに、デジタルとリアルの一体化を体験できる場が提供された。
<基調講演> 「生成AIが創る未来」
村井 英樹氏(衆議院議員 内閣総理⼤⾂補佐官)
村井氏は政府として、生成AIによって日本経済の生産性を上げるべく、政府によるAI戦略チームの作成、30~40代中心の有識者会議の開催、広島AIプロセスを年内に創設、企業に対する補助など様々な取り組みについて説明した。また、日々進歩する生成AIについて、AIガイドラインの改訂を行うなど、わかりやすく活用できるものにしたいと述べた。
<講演> 「リアルとデジタルが⼀体化した体験を創るアフラックのDX」
二見 通氏(アフラック生命保険 取締役専務執行役員・ CTO・ CDIO)
二見氏は注力する2つの領域、実現したい世界、リアルとデジタルが融合した新たな価値創造など、事例を交えながら語った。
<パネル> 「DXで進む⽇常⽣活に溶け込む保険サービス 〜⽣保でも埋込型が注⽬される理由」
二見 通氏(アフラック生命保険 取締役専務執行役員・ CTO・ CDIO)
青木 計憲氏(EY Japan 金融サービス・コンサルティングリーダー / 保険コンサルティングセクターリーダー、 河上 勝氏(InsureMO 代表取締役)
関口 慶太氏(日本経済新聞社 金融・市場ユニット フィンテックエディター)
<パネル> 「新ビジネス/マーケット創出 x 規制改革へのチャレンジ」
岡田 陽氏(内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局 企画官)
堺 美夫氏(三菱地所 xTECH運営部 ユニットリーダー、
東京医科歯科大学 産学連携研究センター クリエイティブマネージャー)
山本 浩平氏(デジタル証券準備 代表取締役CEO)
小川 恵子氏(EY Japan 金融サービス・コンサルティングリーダー / 保険コンサルティングセクターリーダー、
<パネル> 「リアルビジネスを活かす テクノロジーを意識しないデータ利活用の進め方」
生成AIに携わる各登壇者の簡単な自己紹介の後、登壇各社のユースケースについて具体例を交えつつ説明が行われた。金融庁からは生成AIにおける現時点での国際的議論について述べられた。続いて、非競争領域については、ガイドラインの必要性や今後の在り方について意見交換が行われた。最後に生成AIが切り開く未来と展望について、生産性の向上、作業の効率化、サービス品質の向上だけでなく、プロセス自体の再設計に期待が持てるなどの意見が述べられ、業界横断、官民一体となっての生成AIによる取り組みを進めていき、日本を盛り上げていきたいとして締めくくった。