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2016年3月2日(水)、東京金融取引所(以下、同社)は、竣工後間もない東京丸の内の鉄鋼ビルディングへのオフィス移転を記念して、会員企業を招いて「金融取プラザ 見学会(兼 市場監視室 見学会)」を開催した。
東京金融取引所は同年の2月下旬にオフィス移転を行ったばかりで、この日は真新しいセミナー会場「金融取プラザ」や、一般の個人投資家も見学可能となった市場監視室が会員企業にお披露目され、監視室の為替レートや株価が表示された大型モニターを参加者が記念撮影する姿なども見かけられた。
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新オフィスは、東京駅に隣接する地上26階の新たなランドマークとして生まれ変わった鉄鋼ビルの8階にあり、良好なロケーションに加えて、ビル内のターミナルからは、羽田、成田両国際空港へ直結するリムジンバスが運行されている。
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エレベーターで8階に上がり、オフィスのエントランスに入ると、移転祝いの花々が所狭しと並んでいる光景がまず目に入る。最も高級感があってお祝いに向き、花言葉が「幸福が飛んでくる」である胡蝶蘭が飾られる華やかな雰囲気のなか、取引所スタッフが見学会の参加者を出迎える。
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セミナー会場である「金融取プラザ」を見学後、施設利用に関する説明が行われる。「金融取プラザ」の定員は、最大約50名程度まで利用可能で、会員企業は利用月の前々月末までに申請書を提出する。隣接する中会議室の利用も可能で、こちらの定員はおよそ70名程度だという。
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説明を担当した同社 証拠金営業部 証拠金営業グループ マネージャー 藤本 泰裕氏は、会員企業の同施設でのセミナー開催に関する細かな利用説明や活用例を紹介した後、これから見学する市場監視室も今後はセミナーに参加した個人投資家も見学可能にしたと説明した。
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説明会が終了後、初めて一般に公開される市場監視室を参加者全員で見学。今回は参加者である会員企業担当者には記念撮影が許可されたが、一般の個人投資家の見学時は撮影は制限されるのでご注意いただきたい。
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市場監視室に設置された大型モニタには、「くりっく365」、「くりっく株365」の主要商品の価格や、為替・株などの主要ニュースが表示され、為替相場等変動時にメディアが取材に訪れるよう、同社は市場監視室をマスメディアにアピールしていく予定だという。
新オフィスのお披露目のほか、2016年早々に「くりっく365」の証拠金預託額(預かり資産)が初めて5,000億円の節目を突破し、「くりっく株365」においても同年6月27日(月)から「NYダウ証拠金取引」が上場されることで、日本・米国・欧州というグローバルな株価指数が取引できる環境を提供できることとなった同社の事業戦略とサービス展開の行方に、投資家と市場関係者双方から今後ますます注目が集まりそうだ。
(取材、撮影、記事、 編集・制作: 柴田 潔 @株式会社グッドウェイ )