【フィデッサ】岡三証券、自己取引に フィデッサトレーディングプラットフォーム(フィデッサJTP)を採用
http://www.fidessa.com/jp/document/2704
多通貨・複数金融資産取引対応のトレーディングシステムを運用会社及び証券会社双方に提供する株式会社フィデッサ(東京都千代田区、代表取締役社長イアン・チルトン。本社英国ロンドン。以下、フィデッサ)は、岡三証券株式会社(東京都中央区、取締役社長:田中健一、以下、岡三証券)が、同社自己取引の新システムとしてフィデッサトレーディングプラットフォーム(JTP: Japan Trading Platform。以下、フィデッサJTP)を採用したことを発表いたしました。
近年、東京証券取引所の現物株取引システムのアローヘッド、大阪証券取引所の派生商品取引システムのJ-GATE等の稼働により、日本市場の執行システムインフラは大きな変貌を遂げています。日本市場は、現物及び派生商品市場ともに、ミリセカンド(千分の一秒)あるいはマイクロセカンド(百万分の一秒)の差を争う本格的な高速取引の時代を迎えています。コンピューター自動取引を駆使するHFT(高頻度取引)の流動性が高まり、国内機関投資家の間でもアルゴリズム取引の活用が一層拡大しています。その結果、市場の発注状況を示す「板」を、人間の眼で追うことによる日計り取引を行うことが不可能となり、国内系証券会社の多くが自己取引から撤退しているのは周知の通りです。そうした中、新年には東証・大証合併による日本取引所の発足を控え、市場参加者は新たなシステム対応が求められる状況にあります。
市場構造の変化の中でより一層厳しさを増す環境において、岡三証券は、自己取引ビジネスの戦略的拡大を図る為、マルチアセット(多通貨・複数資産)取引を可能とするフィデッサJTPの採用を決定いたしました。今回の契約により、これまで実現が困難であった国内外複数市場執行に対応した取引所接続インターフェースや、自己取引向けアルゴリズム取引エンジン 「フィデッサ ブルーボックス」等の導入により、全ての取引を一元的に管理することが可能となります。岡三証券は、国内現物株式及び派生商品委託取引部門において、昨年11月より既にフィデッサJTPを稼働させています。
岡三証券商品運用部長の北川和彦氏は、「弊社は国内だけでなく海外商品を取り入れビジネス拡大を図るべく、自己取引システムとして新たにフィデッサJTPの採用を決定いたしました。当システム採用の決め手となったのは三点。一点目は、現物株式や先物・オプション等、統合的取引を可能とするマルチアセット・トレーディング機能と充実した海外接続ネットワーク。二点目は、東証と大証の合併等、取引所接続や取引制度の変更に伴う機能要件の変更がサポート契約に包括されていること。三点目は、これまでの委託業務でのシステム稼働実績及び自己取引業務とのシステム統合の意義。以上を念頭に採用を決定いたしました。グローバル取引への拡大に向け、まずは同じ時間軸での取引が可能なアジア市場を視野に、派生商品が強化されたマルチアセット取引機能等、フィデッサの持つアドバンテージを活かしつつ、人員強化や育成と併せて力を入れていきたいと考えています」と述べています。
フィデッサの代表取締役社長 イアン・チルトンは、「フィデッサでは市場構造変化の波に積極的に立ち向かう国内証券会社の自己・委託取引両部門に向けて、世界的最先端のデータ処理パフォーマンス及び高機能を持つトレーディングシステムを、効率的なIT投資形態(ホスティングシステム)により提供することを重要な戦略と位置づけています。この度、岡三証券様に、昨年の委託業務取引での採用に続き、自己取引用ディーリングシステムとして、フィデッサJTPをご採用いただき大変嬉しく、かつ身の引き締まる思いです。フィデッサはこれからも変化し続ける市場環境に迅速かつ適切に対応し、国内系証券会社とのパートナーシップを強化する所存です。」と付け加えています。
フィデッサのマルチアセットトレーディングソリューションは、世界各国の950企業で約25,000人のユーザーに提供されています。国内外750社以上のブローカーと約3,200社のバイサイドのお客様、さらには200の取引所・代替執行市場との間を、フィデッサグローバル注文回送ネットワークで接続しています。