【野村HD】ノムラ個人投資家サーベイ(2013年6月)
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20130613/20130613.pdf
1. 調査の要約
(1) 『ノムラ個人市場観指数』は48.2 と前月比13.0 ポイントの下落3 カ月後の株価見通しについて「上昇する」という回答比率と「下落する」という回答比率の差である『ノムラ個人市場観指数(Nomura I-View Index)』は48.2 と前回5 月調査の61.2 から13.0 ポイントの下落となった。日経平均は5 月下旬以降乱高下しており、株価の先行き上昇を見込む個人投資家の割合は低下した。内訳をみると、「1,000 円程度上昇」を見込む回答比率が前月の45.7%から26.6%に大幅低下した一方で、他の選択肢の回答比率は全て前月から上昇し、株価見通しのばらつきが増した。
(2) 「市場要因・心理要因」の注目度が上昇
今後3 カ月程度で株式市場に影響を与えると思われる要因について質問したところ、前月に引き続き「為替動向」が注目度一位となったが、回答比率は前月比-2.0%ポイントと小幅に低下した。一方、「市場要因・心理要因」は前月比+3.8%ポイントと上昇幅が全体の中で最も大きかった。
(3) 「自動車」が5 カ月連続で注目度1 位
今後3 カ月程度の個人投資家の各業種に対する見方について、「魅力的な業種」との回答比率から「魅力的と思えない業種」との回答比率を差し引いたDI を見ると、最も注目度の高い業種は5 カ月連続で「自動車」となり、DI の前月比上昇幅は7.0 ポイントと全業種中最大となった。一方、前月に注目度二位であった「金融」はDI が前月比-10.3 ポイントと全業種中最大の下落幅となった。
(4) 円安ドル高見通しが後退
3 カ月後のアメリカドル/円レートの見通しについて円安ドル高方向を見込む回答比率の合計は71.0%と前月比6.1%ポイント低下した。「5 円程度」「10 円程度」「10 円以上」の円安ドル高を見込む全ての回答区分で回答比率が低下した一方、円高を見込む全ての回答区分において回答比率は上昇した。
(5) 2 カ月連続で「アメリカドル」の投資魅力が一位
今後3 カ月程度の各通貨に対する見方について、「最も投資魅力がある通貨」との回答比率から「投資魅力があると思えない通貨」との回答比率を差し引いたDI を見ると、前月に続き「アメリカドル」が一位となった。また、「ユーロ」の注目度改善が目立ち、DI の前月比上昇幅は4.9 ポイントと全通貨中最大であった。一方、「日本円」のDI は前月比下落幅が5.8 ポイントと全通貨中最大だった。
(6) 「預貯金」と「国内債券」以外の金融商品への注目度が後退
各金融商品に対する考え方について、「新しく保有したい、あるいは保有金額を増やしたい金融商品」との回答比率から「保有をやめたい、あるいは保有金額を減らしたい金融商品」との回答比率を差し引いたDI を見ると、「預貯金」と「国内債券」を除く金融商品についてDI が前月比下落した。