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2010/12/05

【大和証券キャピタル・マーケッツ】 2010~2012年度企業業績見通し発表

| by:サイト管理者

(2010/12/03)
 2010年度~2012年度企業業績見通し[2010年度 第3次予想]を発表しました
http://www.jp.daiwacm.com/services/research/earnings300/2010/12/201020122010-3.html



2010年度~2012年度企業業績見通し[2010年度 第3次予想]

2012 年度に向け、4 期連続増益を予想
~政策効果の反動、円高による踊り場乗り越え、連続増益への挑戦続く~

レポートのダウンロード
http://www.jp.daiwacm.com/services/research/earnings300/pdf/20101202.pdf



金融証券研究所 高品 佳正
芹沢 健自


サマリー
◆大和証券キャピタル・マーケッツ(以下、大和)では、企業業績について、2010 年度および2011 年度の見通しを改訂するとともに、新たに2012 年度予想を作成した。結果は以下のとおり。なお対象は、銀行・証券・保険を除く東証1部上場の主要300 社(以下、大和300)。10 年度予想(前期比)は、 4.9%増収、56.9%経常増益、11 年度予想(同)は、2.2%増収、14.9%経常増益、 12 年度予想(同)は、3.1%増収、12.1%経常増益。


◆2010 年度予想:世界経済の回復を背景に売上高が3期ぶりに増加に転じること、コスト効率化により、利益続伸が見込まれる。売上高が増加に転じる中、構造改革継続によるコスト削減効果は縮小しながらも持続することから、増収率の割に高い増益率を達成できる見通し。


◆2011 年度予想:世界経済の回復持続、円高デメリットの縮小もあり、売上高、利益ともに続伸が見込まれる。政策効果による国内需要下支え、固定費をはじめとするコスト削減効果が一巡する中、どれだけ海外を中心にトップラインを伸ばせるかが、増益率の水準を左右することになろう。


◆2012 年度予想:世界経済の成長再加速、円高デメリットの消失もあり、売上高、利益ともに続伸が見込まれる。経常利益段階では4期連続の増益となり、利益水準は過去最高を記録した07 年度の9割に近づこう。政策効果、円高などの特殊要因が薄れる中、増収効果を主体に巡航速度としてどれだけの成長速度を維持できるのか、注目される。


◆前回比では、2010 年度、2011 年度ともに、円高を主因に予想売上高は減額修正となったが、予想利益水準は大きく変わらなかった。利益構成比が大きく、円高デメリットの大きい業種としては、電機が減額修正された一方、自動車は新興国需要の上乗せ、製品構成の改善などを主因に増額修正となり、明暗が分かれた。2010 年度下期以降の政策効果縮小の影響の見方は、前回想定から大きくずれてはおらず、前提条件変更による円高デメリットの拡大もコスト効率化進展で、ある程度吸収できる模様。日本企業全体としての成長軌道は前回予想と比べて大きくぶれていない。


◆ただし、半期ベースでは、前回予想比で2010 年度下期の増収増益率の鈍化がより鮮明となるとともに、2011 年度上期は前回の増益予想が減益予想に変更された。2010 年度下期から2011 年度上期にかけて踊り場を迎えるとの見方はむしろ強まった感がある。引き続き、業績回復の牽引役となる電機、自動車を中心に、①政策効果の反動、②主要エレクトロニクス製品の在庫調整、③円高による競争力の低下、などを業績変動要因として注視したい。


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