2016年5月18日(水)、日本ユニシスは豊洲にある本社ビルにおいて、ジャーナリストセミナー「AI, by our side 人に寄り添う人工知能へ ~社会に浸透する人工知能(AI)の現状と未来展望」を開催した。
今回はAIの現状と今後の展望、そして日本ユニシス総合技術研究所がイトーキと共同研究を進めている「人の豊かな発想やアイデア創造をAIが支援する『近未来オフィス空間』」についてご説明する場を設けたという。
日本ユニシス総合技術研究所 所長 羽田 昭裕氏より同研究所の概要、研究テーマ、人工知能研究について解説。人の知的活動の代替ではなく、人の知的活動の支援であるとし、人に寄り添う人工知能を目指し、主な取組みとして、「自然言語処理による質問応答システム」、「コモンセンスAI」、「メディアアートAI」について紹介した。
続いて、同研究所 調査探究室 上席研究員 山田 茂雄氏より詳しい説明が行われた。人と人のコミュニケーション、コモンセンス(日常の常識的な判断が出来る能力)、ことばを用いた質問応答、オフィスという場の協創的コミュニケーション(未来の会議空間:AIが参加することで学習する会議空間を成長させ、創造的なコミュニケーションを加速しゴールに導く)などについて詳しく解説した。
続いて、取り組みの一つである「人工知能を融合した会議支援空間」について、同研究所 未来環境室 上席研究員 中原 和洋氏より実際のデモンストレーションが披露された。
その後、記者からの質疑応答、個別に名刺交換などが行われ、セミナーは終了した。同社は、ジャーナリスト関係者に向けて社会性のある話題やICT業界全体の動向など偏りのない幅広いテーマで定期的にセミナーを開催しているという。コンピュータ黎明期である1958年に創立した日本ユニシスグループが掲げているICTによる経営革新を強力に支援するというさまざまな取り組みを基とした、今後のテーマに注目したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )