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2016/05/06

【日本IBM】Sesame WorkshopとIBM、幼児教育の進化のために提携

| by:ウェブ管理者
セサミ・ストリートを制作する非営利教育組織であるSesame WorkshopとIBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、IBM Watsonのコグニティブ・コンピューティング・テクノロジーとSesameの幼児期に関する専門知識を利用し、全世界の幼児教育の進化を支援するために協力することを発表しました。

3年間にわたる契約の一環として、Sesame WorkshopとIBMが協力して教育プラットフォームおよび製品を開発します。これらは、個々の幼児の学習の好みや適性レベルに合うように設計されます。研究によると脳は5歳までに著しく発達が進む*1 ため、学習と発達のために重要な時期だということがわかっています。

今回の提携は、Sesame Workshopの45年以上にわたる調査と幼児の最適な学習法に関する1,000を超える研究から蓄積された、教育コンテンツに関する専門知識を活用します。この専門知識をWatsonの自然言語処理、パターン認識、その他のコグニティブ・コンピューティング・テクノロジーと組み合わせることで高度にパーソナライズした学習体験を創造し、発達段階の初期における両親と先生の役割を補完します。Watsonは匿名化して集めた生徒の体験から学習・調整することにより、継続的に教育活動を改善するとともに、その価値を向上します。

Sesame WorkshopのCEOであるジェフリー・D・ダン(Jeffrey D. Dunn)氏は、次のように述べています。「テクノロジーを利用した教育の提供は、わが国、そして世界中の早期学習を向上させるために重要だと思います。一昔前、セサミ・ストリートはテレビでいつでも放映され、富裕層および中流層の子供たちのような学習機会を持たない弱い立場の子供たちに学習機会を届けていました。それはたいへん効果的でした。現在、IBMおよびWatsonと連携することで、一人一人に合った次世代の学習ツールの開発を検討しています。最終的な目標は、あらゆる社会経済的な背景を持つ子供たちに、有意義でパーソナライズした教育を、もっとも発達する時期に提供することです」

1960年代後半、セサミ・ストリートの創設者はさまざまな分野の専門家を集め、番組の構想作りに役立てました。これにならい、Sesame-IBMチームは、先生、学者、研究者、技術者、ゲーム愛好家、役者、メディアの幹部からリーダーを集め、コグニティブ・コンピューティングにより幼児の学習を支援する最適な方法についてブレーンストーミングを行います。

現在、Sesame WorkshopとIBMは、家庭や学校で使用するさまざまな種類の対話型のプラットフォームやインターフェースの検討を重ねています。両組織は、教育やテクノロジーのコミュニティーのリーダーと共にプロトタイプをテスト、共有することにより、フィードバックや各分野の専門的知識に基づく調整を継続して行う予定です。

IBMのWatson IoT, Commerce and Education担当のゼネラル・マネージャーであるハリエット・グリーン(Harriet Green)は、次のように述べています。「Watsonは子供たちの学習方法のような、社会にとって喫緊の課題に対応するユニークな特長を持っています。膨大な量の非構造化データを吸収し、関連付け、学習し、高度にパーソナライズされた教育体験を提供するWatsonの潜在能力は、比類のないものです。Sesame Workshopと連携することにより、私たちは、子供たちが学ぶ方法、教師が教える方法の変革を目的とし、何百万という子供たちの生活と教育に効果をもたらすことを構想しています」

プロジェクトの独立アドバイザーの一人であり、ハーバード大学教育大学院で心・脳・教育のディレクターであるトッド・ローズ(Todd Rose)氏は、次のように述べています。「子供の知性、個性、技能の基礎は、人生の最初の数年間で形成されるため、0歳から5歳まではもっとも重要です。幼児教育には多くの機会がありますが、すべての幼児が同じ方法で学習するのではないことを認識する必要があります。このパートナーシップには、それぞれの子供が持つ独自の教育ニーズを満たす可能性があります。カスタマイズされたコンテンツまたは子供が使いやすいツールのいずれを利用するかに関わらず、それぞれの子供が自分に合った学習方法を見つけられるようにします。パーソナライズされた教育体験を提供しさえすれば、すべての子供の学習成果が向上するでしょう」

Twitterのハッシュタグ #IBMandSesameで会話に参加できます。


原文はこちら
http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/49660.wss

19:01 | IT:一般
 

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