2020年6月28日(日)、ちいきん会事務局は、中央区銀座にある「よんななハウス」において、「ちいきん会 2.0 ONLINE Webinar ~ 今こそ「行動」!共感に集うネットワークとともに」を開催した。
ちいきん会は、これまで、2019年3月の初開催より3回開催、延べ800名超が参加。組織から脱藩し、肩書を外し、志士として仲間を探す、熱い想いを持った自治体職員・金融機関職員同士で、ありのままに語り合える出会いの場として全国でつながるコミュニティを形成し、官・金・民の連携により地域課題解決を目指している。
開会の挨拶は、菅野 大志氏(ちいきん会 主宰者、金融庁 地域課題解決支援チーム代表)より、ちいきん会を通じて想いを見える化し、人とのつながりの場として一歩踏み出す機会となることで日本を良くしていきたいと挨拶。
続いて、脇 雅昭氏(よんなな会 代表、神奈川県 政策局未来創生担当部長)より、菅野氏との出会いから、地域課題を知り尽くす地域の公務員と金融機関が組めば何かできるのではないか、そのためにも、まず一歩踏み出すために個人がフラットにつき合える場が必要とし、ちいきん会が生まれた経緯を披露。この日のプログラムについて紹介した。
クロストーク「今こそ「行動」!共感に集うネットワークとともに」では、橋本 卓典氏(共同通信社 編集委員)、萩原 典子氏(GCストーリー 常務取締役)、遠藤 俊英氏(金融庁長官)が出演、日下 智晴氏(金融庁 監督局 総務課 地域課題解決支援室 室長)がオンラインで広島からモデレーターを務め、取組みの紹介、金融機関や公務員のこれからの取組みなどが語られた。
橋氏本は、心理的安全な時間と空間から創造性やイノベーションが生まれるとし「個の多様性」を発揮できる「場の多様性」が重要性や、「縁(ゆかり)パートナー」の取組みに触れ、おもしろく仕事に向き合えば後々につながっていくと語った。
萩原氏は、社会の調和・成長への貢献において量の成長+質の成長へと心の発達による心理的安全性(好きなことを言える)が欠かせないとし、もっと良くしたいというエネルギーの場からのワクワク感が大切だとした。
遠藤氏は、軍隊的(上意下達)から知識創造的(意欲と知的貢献)へと「金融庁2.0(下から上へ、横のつながりを太く、組織の枠をはみ出す)」に向けた政策オープンラボから生まれた地域課題解決支援チームの活動を紹介。これまで考えつかなかった発想や課題解決の道が生まれたとし、集まるだけでなく、何かコトを起こし、活動をさらに広げ、深めていきたいとした。
続いて、岡本 薫明氏(財務省 財務事務次官)より、ちいきん会への参加に感動しているとの言葉と共に、当初は地域の自治体が地方創生をやろうとしても国の施策が分からないという声が聞こえていた中、地域をよく見ている財務局や地域金融機関を通じて、地域の取組みをコーディネーターとして活躍してもらおうと活動をはじめた背景に触れ、そのような中、全国の財務局、財務事務所の職員が自発的に参加していることは、とても心強いと語った。また、今後、テレビ番組を通じて各地域での元気な取組みを紹介する準備を進めていることを明らかにし、これからのサポートと応援の言葉と共に熱意を持って頑張ってほしい、と期待の言葉で締めくくった。
ショートプレゼンでは、地域の課題と官民の取組みについて紹介。その後、テーマ毎にグループセッションが行われた。
ショートプレゼンは、八幡 功一氏(博報堂)、井上 浄氏(リバネス)、永岡 恵美子氏(サイボウズ/第一勧業信用組合)、菊地 亮氏(中小企業庁)、石川 淳一氏(東邦銀行)、鈴木 文彦氏(大和総研)が出演。
グループセッションでは、橋本 卓典氏(共同通信社)、萩原 典子氏(GCストーリー)、遠藤 俊英氏(金融庁長官)、堀本 善雄氏(金融庁 総合政策局 審議官)も加わり、地域の課題や解決施策、地域への想いなど取組みに共感をしたメンバーで意見交換や質疑応答、内容の深堀りが行われた。
この日の「ちいきん会2.0 ONLINE Webinar」は、運営チームによるオンラインならでは機能を活用し、進行が行われた。
全てのプログラムが終わり、菅野氏、脇氏より閉会挨拶。閉会後も、延長戦として熱く語り合うオンライン交流会が続いた。
組織から脱藩し、肩書を外し、志士として仲間を探す、熱い想いを持った自治体職員・金融機関職員同士で、ありのままに語り合える出会いの場として全国でつながるコミュニティ「ちいきん会」。引き続き、今後の取組みと展開に注目したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )