野村ホールディングス株式会社(代表執行役社長 グループ CEO 奥田 健太郎、以下 野村 HD)、野村證券株式会社(代表取締役社長 森田 敏夫、以下 野村證券)、国立研究開発法人情報通信研究機構(理事長 徳田 英幸、以下 NICT)、株式会社東芝(代表執行役社長 CEO 車谷 暢昭、以下 東芝)、日本電気株式会社(代表取締役 執行役員社長 兼 CEO 新野 隆、以下 NEC)は、金融分野におけるデータ通信・保管のセキュリティ強化に向けて、量子暗号技術の有効性と実用性に関する国内初の共同検証を 12 月より開始します。 なお、本共同検証は、内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP、注 1)「光・量子を活用した Society 5.0 実現化技術」(管理法人:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構)の一環として実施します。
【背景】
金融機関に対するサイバー攻撃の脅威が増え、金融システムへの影響が懸念されています。こうした中、金融庁により「金融分野におけるサイバーセキュリティ強化に向けた取組方針」が示され、各金融機関がその強化に取り組んで いるところです。特に近年、金融分野においては、デジタライゼーションの加速的な進展や API 連携(注2)を始めとする企業間の連携強化等、システムを取り巻く環境が大きく変わってきており、そのセキュリティ対策についてもより一層の強化が求められています。