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2019/12/09

【日本スタートアップ支援協会/グッドウェイ】オープンAPIを活用した新たなビジネスモデルの再構築、オープンイノベーションによる地域金融機関の変革、「フィンテック・オープンイノベーション・フォーラム(Fintech Open Innovation Forum)」開催!

| by:サイト管理者

 2019年12月6日(金)、一般社団法人日本スタートアップ支援協会グッドウェイは、六本木にあるSBI証券 大会議室(泉ガーデンタワー22階)において、「フィンテック・オープンイノベーション・フォーラム(Fintech Open Innovation Forum)~オープンイノベーションによる地域金融機関の変革、オープンAPIを活用した新たなビジネスモデルの再構築」を開催した。
(協賛:SBI証券(会場スポンサー)、協力:金融エンジニア養成コミュニティ(スピーカー協力))



 「フィンテック・オープンイノベーション・フォーラム」は、金融機関の経営者・実務者・投資担当者、スタートアップ、VC、LP、メディアを対象に、金融機関 × システムインテグレーター × スタートアップ × VCによるオープンイノベーションによる金融機関の新たな収益モデルの実現を目的として、講演、パネル、対談、ネットワーキングが行われた。最初に、藤野 宙志(グッドウェイ 代表取締役社長)より開会挨拶。



 「ようこそSBIへ 金融tech.SBI証券 “進化”と“深化”」には、狹間 正浩氏(SBI証券 法人企画室長)が登壇。内外を有機的につなぎ事業成長と発展を支援すべく、SBIグループと証券事業の概要、SBIの新しい取組みについて紹介した。



 キーノート「APIエコシステムの生む価値、APIによるオープン・デジタルイノベーションの実践」では、大久保 光伸氏(みずほフィナンシャルグループ 兼 Blue Lab 最高技術責任者 CTO)が登壇。APIエコシステムを取巻く社会的な背景、決済サービスの動向や金融機関の取組みなどについて紹介。金融をマイクロサービスと捉えた異業種連携を進めるべく、銀行APIを活用したクロスインダストリでの新規ビジネス創出を目指す取組みなど、APIエコシステムの生む価値について語った。





 パネル「地域金融機関のオープンイノベーション、オープンAPIによる新たなビジネスモデル」では、パネリストとして、永吉 健一氏(iBank マーケティング 代表取締役社長、ふくおかフィナンシャルグループ 事業戦略部 iBank事業グループ/みんなの銀行設立準備グループ部長代理)、小村 充広氏(freee finance lab 代表取締役会長)、上田 潤氏(日本ユニシス ネオバンク戦略本部 企画推進部 Financial Foresight 推進プロジェクト長)、大久保 光伸氏(みずほフィナンシャルグループ 兼 Blue Lab 最高技術責任者 CTO)が登壇、残間 光太郎氏(NTTデータ オープンイノベーション事業創発室長)がモデレータを務めた。

 パネルでは、地域金融機関の課題の認識や取組みと障壁、中長期的にいつどのようなビジネスとして成立するか、オープンイノベーションの成功の秘訣などについて紹介。「クロステック・クロスインダストリで地域企業とオープンイノベーションを積極的に推進していく」、「外部でクイックにトライし銀行本体にアプトプットし続けていく」、「コンシューマーの視点で金融とほかのデータから最適なタイミングと時間軸の価値を見出す」、「銀行と取引先の双方のデジタル化と結び付きが付加価値に不可欠」、「ネットワークを広げて銀行の価値を高め再編の中で生き残っていくためにもAPIでさまざまな業種とデジタルでつながることが欠かせない」、「社内勉強会を通じた全社横断のバーチャルな組織への啓蒙やステークホルダーへの説明責任の重要性」、「オープンとクローズの二軸のイノベーション」など、それぞれの取組みや私見が披露された。



 対談「地域経済の活性化を支援、地方創生ファンドによるオープンイノベーション促進」では、齋藤 浩行氏(第一勧業信用組合 未来開発部 部長)、松本 直人氏(フューチャーベンチャーキャピタル 代表取締役社長)が登壇。

 対談では、かんしん未来ファンド設立とLP出資の違い、これまでの融資取引先とスタートアップの違い、スタートアップに投資することで第一勧業信用組合が変わったこと、ファンドと相乗効果のある施策などについて紹介。スタートアップに選ばれる地域密着の地域金融機関を目指し企業の成長に貢献すべく、創業ファンド農業未来ファンド事業承継支援ファンドのほか、SDGsJPBVなど社会貢献性を重視した活動を披露。トップのコミットメントのもと、若いメンバーと共にコミュニケーションやマーケティングなど支援先のデジタル活用とオープンイノベーション促進に向けた重要性と抱負を語り、締めくくった。



 「JSSAエンジェル1号ファンドのご紹介」では、岡 隆宏氏(一般社団法人日本スタートアップ支援協会 代表理事)が登壇。エンジェルネットワークとスタートアップエコシステムの構築を目指す協会の概要(会員メンター顧問活動内容)や協会ファンドの設立の目的について紹介した。

 「フィンテックエンジニア養成読本のご紹介」では、阿部 一也氏(三菱UFJトラスト投資工学研究所 金融ITテクノロジスト)が登壇。より良い未来の社会を切り拓くことを目的とした金融エンジニア養成コミュニティの活動概要、フィンテックエンジニア養成読本について紹介した。



 全てのプログラムが終わり、講演会場の隣室でネットワーキングが行われた。登壇者、参加者、関係者が交わり、新たなビジネスモデルの創出に向けて、意見・情報交換や名刺交換を行う姿が広がった。



 今回、業界各分野の最前線で活躍する登壇者を迎え、オープンイノベーションによる地域金融機関の変革、オープンAPIを活用した新たなビジネスモデルの再構築、地方創生ファンドによるオープンイノベーション促進をテーマに、金融機関の経営者・実務者・投資担当者、スタートアップ、VC、LPが一堂に会し、新たなビジネスモデルの創出と金融機関の新たな収益モデルの実現に向けて開催された「フィンテック・オープンイノベーション・フォーラム」。

 引き続き、社会課題解決と異業種連携の中におけるデジタル化、オープンAPIによるフィンテック関連の活用シーンが広がり、新しい経済圏や顧客接点を生み出す持続可能なビジネスモデルの構築に向けた取組みと展開、その動向と連鎖に注目したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )





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