金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【金融業界ニュース】 >> 記事詳細

2015/02/13

【QUICK】NIKKEI QUICK投信実力ランキング2014-2015解説 海外部門 高配当株ファンドに資金流入、市場環境の変化に注意

| by:ウェブ管理者
2014年の海外株(全般)部門ランキングは、高配当株ファンド、インフラやヘルスケア関連株に投資するファンドが上位を占めました。米国の経済成長への期待から米国株に投資するファンドもランク入りしました。

14年は、海外株高や円安メリットを享受できるとして、海外株式型ファンドの魅力度が高まりました。世界的な景気回復期待を受けて、米ダウ工業株30種平均やドイツ株式指数が過去最高値の更新を続けるなど先進国の株式相場はおおむね堅調に推移。10月末には日銀が追加金融緩和を決めたことで日米金融政策の方向性の違いが鮮明になり、外国為替市場で円安・ドル高が加速しました。

こうした市場環境のなか、14年の海外株部門ランキング1位は長期および短期評価ともに野村アセットマネジメントが運用する「野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドルコース)毎月分配型(0131410A)」。世界各国のインフラ関連株や、エネルギー関連事業などに投資するMLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)を主な投資対象にするファンドです。為替ヘッジを行わない米ドルコースは円安・ドル高が進むと為替変動による利益が得られます。

同ファンドが個人投資家に支持されたきっかけは分配金の増額にもあるようです。13年4月に分配金を1万口あたり月40円から150円に引き上げたうえ、8月には月250円に引き上げました。設定額から解約額を差し引いた資金流入額は14年の年間で約8086億円と国内公募追加型株式投信(ETF除く)で最大になり、純資産残高は14年12月末時点で約1.35兆円と国内2番目の大型ファンドに躍進。残高の急増を受け、14年8月末に新規販売を一時停止。翌月9日から再開したものの、12月20日に再び一時停止しました。運用成績も堅調で過去3年間と1年間の騰落率(分配金再投資)はそれぞれ124.6%、35.0%でした。

ただ、原油価格の急落など市場環境の変化には注意が必要です。米国ではシェール革命による新エネルギーの開発などが関連事業の成長期待を高めてきました。一方、石油輸出国機構(OPEC)の減産見送りなどを受け、原油価格は下落基調が続いています。原油安が長期化すれば関連企業が設備投資を縮小するなど先行きの企業収益にマイナスの影響を及ぼす可能性もあり、今後の市場動向を注視する必要がありそうです。

※本文は2014年12月30日時点のデータに基づき解説
※ファンド名称の後ろの英数字は投資信託協会ファンドコード


原文はこちら
http://corporate.quick.co.jp/original/fund_r/kaisetsu_02.html

17:15 | 金融:証券
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.