山梨県では2027年のリニア中央新幹線の開業を機に最先端技術で未来を創るオープンプラットフォーム山梨を掲げると共に、最先端の技術やサービスを有するスタートアップ企業等に伴走し、山梨県全域を対象にした実証実験を全面的にサポートする「TRY!YAMANASHI! 実証実験サポート事業」を推進している。この日は3期目の実証プロジェクトとして採択された企業の成果発表会が開催され、発表の他にも採択スタートアップと県内協力パートナーらによるトークセッションも実施された。
冒頭に安藤 明範さん(山梨県 リニア未来創造局 次長)は、今日の発表会から様々なことを感じ取ってもらい、ご自身の活動に活かしてもらいたいとし、社会課題の解決に向けて山梨のフィールドをチャレンジの場として考え、今後も様々な支援活動を行っていきたいと挨拶。進行は松島 香織さん(有限責任監査法人トーマツ 地域未来創造室 マネジャー)が務めた。 続いて齊藤 浩志さん(山梨県 リニア未来創造局 リニア未来創造・推進課 ビジョン推進・未来創造担当 課長補佐)から、足元の人口や観光資源等の山梨県の概要、県のスタートアップ・エコシステムにおけるハンズオン支援体制などの紹介が行われた。
成果発表では、それぞれの事業概要や採択企業に選ばれた以降の事業等の経過や成果が、順に会場参加者に共有された。
「頭痛による生産性低下の可視化と、疾患啓発及び医療機関との連携の実証」
「航空リモートセンシング等を活用し、大規模災害発生時における災害対策DXの社会実装に向けた実証実験」
「オンライン救急サポート」
「「保育園留学」を活用した地域と域外をつなぐ関係人口経済圏の創出」
「ポータブルエコーを活用した、見守りシステムとの連携を介して実現する排泄業務DXプロジェクト」
「製造業の生産性向上を実現する画像解析AIを用いた作業工程解析ソフトウェアの開発)
「咽頭画像診断の有用性検証プロジェクト」
発表の後には、小林 誠さん(シクロ・ハイジア 代表取締役CEO)から講評も行われた。
トークセッション① | 「TRY YAMANASHI!事例から振り返るリニア実証実験事業」 |
発表後のトークセッションのテーマや登壇者は以下の通り。
<セッション①②のファシリテーター>
【事例1】「保育園留学」を活用した地域と域外をつなぐ関係人口経済圏の創出
・浅川 亜紀さん(甲府市 産業部産業総室 雇用創生課 課長)
【事例2】頭痛による生産性低下の可視化と、疾患啓発及び医療機関との連携の実証
・赤池 浩一さん(フォネットグループ 代表室室長)
トークセッション② | 「みんなで語ろう!これからの山梨とスタートアップ」 |
<パネリスト>
・齊藤 浩志さん(山梨県 リニア未来創造局 リニア未来創造・推進課 ビジョン推進・未来創造担当 課長補佐)
全てのプログラム終了後はネットワーキング・名刺交換会が行われ、登壇者と参加者同士の交流や意見情報交換が続いた。
TRY!YAMANASHI! 実証実験サポート事業では最先端技術やサービスを有するスタートアップ企業等に対し、(1)最大750万円(補助率4分の3)の経費支援、(2)山梨県全域の実証実験フィールドマッチング支援、(3)その他、産学官金のオール山梨体制で実証実験の伴走支援を行っており、既に次の「第4期TRY!YAMANASHI! 実証実験サポート事業」もスタートしている。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )