金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【金融業界ニュース】 >> 記事詳細

2016/05/25

【経済産業省】注目分野の特許出願技術動向調査をとりまとめました~日本の強み弱みを見据えた研究開発戦略構築へ~

| by:ウェブ管理者
本件の概要

特許庁は、日本が目指すべき研究開発の方向性を示すため、ウェアラブルコンピュータ、自動車用予防安全技術、衛星測位システム等の社会的に注目を集めている技術分野を中心に20の技術テーマを選定し、特許出願技術動向調査を実施しました。

1.概要

特許庁では、市場創出に関する技術分野、国の政策として推進すべき技術分野を中心に、今後の進展が予想される技術テーマを選定し、特許出願技術動向調査を実施しています。

2.調査結果の概要(一部抜粋)
ウェアラブルコンピュータ
・腕時計型のウェアラブルコンピュータは、今後市場が大きく伸びると予測されている注目分野であり、米国が先行していますが、近年、各国が出願を増加させており、日本も出願を急増(2013 年は前年比約3 倍)させている状況です。
・ 日本が比較的注力している腕時計型の小型軽量化技術は、各国の出願が未だ少なく、腕時計型で先行する米国さえも、網羅的な特許網を構築できていない可能性があります。 ・ファッション性やブランド性が重視される腕時計型は、デザインの自由度向上に資する小型軽量化が重要であるため、日本は引き続き腕時計型の小型軽量化の研究開発を強化すべきです。

自動車用予防安全技術
・ 車両自身が自動制動等を行うことで事故を予防する自動車予防安全技術について、日本は、自国はもちろん海外各国へも積極的に出願しており、カメラや車間距離を測定するミリ波レーダ等の、車両から視認できる範囲を認知する技術では海外と比較し、圧倒的に多く出願しています。
・ 一方、車両と歩行者等を繋ぐ通信技術等の車両から視認できない範囲を認知する通信技術についてはドイツが日本よりも多く特許出願をしている状況です。 ・ 車両と歩行者間の事故を防ぐという観点では、車両から視認できない歩行者の存在を認知できる通信技術等のIoT 関連技術が重要となる可能性があり、日本の企業においても、こうしたIoT 関連技術について必要な特許権を確保しておく必要があります。

衛星測位システム
・衛星測位システムは、衛星から送信される信号を利用して、物の位置や移動速度、方向、姿勢等を算出するものであり、代表的なシステムとしてGPS があります。
・ 応用産業別の市場では携帯電話(53.2%)や自動車(38.0%)による利用が市場の大部分(91.2%)を占めており、携帯電話等の受信機側の「省電力化技術」において、日本は出願件数、出願比率ともにトップであり、活発に出願をしています。 ・ 今後は日本が優位性を有する受信機側の「省電力化技術」を活用することで、携帯電話のみならず、派生製品として、ウェアラブル機器としてのスポーツ機器や、高齢者等の見守り機器等への応用が期待されます。


原文はこちら
http://www.meti.go.jp/press/2016/05/20160525001/20160525001.html

17:14 | 金融:行政・取引所・団体
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.