「グローバル会計システム」は、SAPジャパン株式会社(社長:福田 譲、本社:東京都千代田区、以下 SAPジャパン)のSAP® Business Suite powered by SAP HANAを採用し、国内で初めて本番稼働しました。また、システム構築においては、日本アイ・ビー・エム株式会社(社長:マーティン・イェッター、本社:東京都中央区、以下日本IBM)のSAP HANAに対応したグローバル会計統合専用テンプレート「IBM® Express Solution for Global Accounting」を活用し、開始からわずか1年という短期で稼働しました。
今回、THKは、ERPシステムには十分な性能と製品間の親和性、そして強固な耐障害性を必要としていました。そのため、インメモリ―コンピューティングとしての高速性、SAP Business Suiteとの緊密な親和性、そして、耐障時の復旧性能を兼ねそろえたSAP HANAがこれらの要件を満たしていることから、採用に至りました。SAP Business Suite powered by SAP HANAは、インメモリープラットフォームSAP HANAの上で稼働するSAP Business Suiteで、世界中で広く利用されています。SAP HANAは高い可用性を擁しており、電源障害やサーバー障害が原因でシステムがダウンした際には、そのフェイルオーバー機能により待機系のSAP HANAに自動的にスイッチします。THKではこの技術を実装するとともに、さらに高いシステムの信頼性を担保するために、データセンター自体の障害に備えたSAP HANAのディザスターリカバリー機能も採用しました。この機能はシステムレプリケーションと呼ばれ、THKでは地理的に東西500km以上離れたデータセンター間においてソフトウェアによるシステム同期を実現しています。
日本IBMは、「グローバル会計システム」の構築において、グローバル会計統合専用のテンプレート「IBM Express Solution for Global Accounting(以下Ex-GA)」を活用しました。Ex-GAは、言語、文化、法規制、商慣習、社会、インフラといった各国固有要件に対応するための知見とひな形を用意しながら、プロセス、機能、データの標準化を推進し、SAP HANAに対応したグローバルで統一された会計システムを実現します。コンサルタントの知見、プロジェクト・マネジメントの実績、多くのプロジェクトで実施してきた教育アセットなど、IBMがこれまでグローバルで培ってきた知見や経験を活用するため、高品質かつ短期間でコスト低減を支援します。