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2016/01/26

【日本IBM】IBM、Ustreamを買収~各業界におけるクラウド・ベースのビデオ・サービスを推進

| by:ウェブ管理者
IBM クラウドに新しいビデオ・サービス部門を立ち上げ
動画のさらなる普及、データの充実を背景に、デジタル・ビデオ・サービスの先端プラットフォームとしてIBMクラウドを位置づけ

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2016年1月21日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、クラウド・ベースのライブ・ビデオ・ストリーミング・サービスを提供するUstream, Inc.の買収を発表しました。今回の買収により、IBM クラウド・プラットフォームを拡充し、価値ある動画、急速に進化するデジタル・メディア、データ資産を企業のお客様に提供します。この買収における金銭面での条件は公開されていません。

Ustreamは、企業や放送局に対し、企業の会見・講演から音楽の公演まで、あらゆる分野でクラウド・ベースのビデオ・ストリーミングを提供しています。同社は、NASA、Samsung、Facebook、Nike、The Discovery Channelなどの顧客を通じ、1カ月に約8,000万人の視聴者に対するライブ動画およびオンデマンド動画をストリーミング配信しています。

Ustreamは、IBMの研究開発部門や数々の戦略的買収による資産を統合し、新たに組織する IBMクラウド・ビデオ・サービス部門に加わります。IBMは、オープンAPI開発、デジタル・アナリティクスとビジュアル・アナリティクス、簡素化された管理、およびグローバルな業界全体への一貫した提供を含む、強力なビデオ・サービスの製品群を提供します。

IBMクラウド・ビデオ・サービス部門は、ゼネラル・マネージャーであるブラクストン・ジャレット(Braxton Jarratt)が指揮します。また、IBMはクラウド・ベースのビデオ・サービスとソフトウェアには1,050億ドル規模の商機を試算し、目標としています。

IBMクラウドのシニア・バイス・プレジデントであるロバート・ルブラン(Robert LeBlanc)は、次のように述べています。「動画は、ビジネスにおいて、すでに第一級のデータ・タイプであり、高い性能と、お客様にとって意義のある洞察を引き出す強力なアナリティクスが求められています。拡大するIBMのビデオとクラウドのイノベーションが、統合された部門とうまく機能することによって、可能な限りもっとも戦略的な方法でこのメディアの利点を活かし、お客様にとっての商機を生み出します」

ウェブキャスト、イベントの基調講演、ウェビナーによる教育やトレーニング、カスタマー・サービス、ハウツー 動画など、多様なメディア資産を通じて、動画はお客様や従業員と関わるための主要な方法となっています。

結果として、あらゆる業界のお客様が、ビデオ・サービスを管理するため、セキュアでスケーラブルなオープン・クラウド・ベースのソリューションを求めています。ある調査では、世界全体の80パーセントのデータは、構造化されておらず、コンピューター・システムが理解できないため、効果的な管理や利用が不可能であると試算されています。動画は、このようなデータの大部分を占めています。

新しいIBMクラウド・ビデオ・サービス部門が世界でもっとも包括的なビデオ・オファリングを提供

IBMクラウドが有する革新的な機能を新しいクラウド・ビデオ・サービス部門に集約することで、幅広い業界のお客様が、戦略的なデータ・ソースに動画を統合できるよう支援します。これらの業界には、メディア、エンターテイメント、小売、教育、行政サービスが含まれます。

クラウド・ビデオ・サービス部門では、Ustreamの資産だけでなく、最近買収したClearleapの資産も統合されます。また、AsperaやCleversafeなどIBMが他の投資で得たテクノロジーや、IBM の研究開発部門のイノベーションを統合したソリューションも開発する予定です。IBMは、ビデオおよびデジタル・イメージ・テクノロジーの開発に長年携わり、ビジュアル・アナリティクスや、大量のビデオおよびデジタル・イメージのインデックス作成と検索などの分野で、1,000件を超える特許を取得しています。また、ビデオ関連のイノベーションでエミー賞を4回受賞しています。

IBMは、これらのイノベーションの融合により、優れたクラウド・プラットフォームの実現を目指しています。これにより、お客様がライブ・ビデオやオンデマンド・ビデオの取り込み、保存、管理を容易に行い、アナリティクスによって向上させ、著作権管理機能や言語機能を適用して、世界中に一貫してビデオを配信できるようにします。

Ustreamのライブ・ビデオ・ストリーミング・サービス

Ustreamのポートフォリオの中核には、オープンな「Ustream Development Platform」があります。このプラットフォームでは、あらゆるデバイスでのビデオの再生や任意のアプリケーションへのビデオの埋め込みを安全かつ確実に行うことができる、カスタムのビデオ・アプリを開発することが可能です。お客様は、Ustreamのリアルタイムのソーシャル・センチメント分析を利用して、ライブ・ストリーミング・コンテンツに対する視聴者の反応を測ることができます。IBMは、Ustreamの開発プラットフォームをBluemixに統合し、お客様が独自のビデオ・サービスを開発者に提供できるようにする予定です。

また、Ustreamのポートフォリオには、いくつかのビデオ・ソリューションも含まれています。Ustream Demandを使用すると、マーケティング担当者は、マーケティング・ワークフローで見込み客の獲得を自動化して、1つのダッシュボードからライブ・ビデオやオンデマンド・ビデオを管理できるようになります。Ustream Alignを使用すると、内部での従業員のやりとりをセキュリティーで保護できます。また、Ustream Pro Broadcastingを使用すると、ライブ・ビデオのストリーミングを大規模に行うことができます。

UstreamのCEOであるブラッド・ハンスタブル(Brad Hunstable)は、次のように述べています。「ビデオは最も強力で感情に訴えることのできる媒体です。エンターテイメントだけでなくビジネスにおいても、コミュニケーションの手段としてますます人気が高まっています。当社は、使いやすく、かつ非常に高いスケーラビリティーとセキュリティーを備えた強力なビデオ・プラットフォームを開発しました。そして、それらの品質が高く評価され、IBMのポートフォリオに加わることになりました」

IBMクラウド・ビデオ・サービス部門のゼネラル・マネージャーであるブラクストン・ジャレット(Braxton Jarratt)は、次のように述べています。「今回の買収と新たなクラウド・ビジネス部門の設立を通じて、IBMは初めてデジタル・ビデオ・ソリューションの包括的な製品群を統合して提供することになります。これにより、カスタマイズ、デジタル・アクセス、ビジュアル・アナリティクスなどの機能が向上し、お客様は、ビデオ・ライフサイクルのあらゆるステージをご利用いただけるようになります。これらすべてが、ビデオ・コンテンツの世界中への一貫した配信を可能にします」

Ustreamは、米国サンフランシスコに本社を構え、ハンガリーのブタペストに開発オフィスを置いています。また、米国カリフォルニア州サンノゼ、オランダのアムステルダム、および東京でデータ・センターを運営しています。

IBMの将来の方向または意向に関する記述については、予告なしに変更または撤回される場合があり、単に目標を示しているものです。


原文はこちら
http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/48861.wss#release

16:01 | IT:一般
 

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