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2011/05/11

【日本IBM】Chance(地銀システム共同化)プロジェクト向けクラウド環境

| by:ウェブ管理者

(2011/05/11)
Chance(地銀システム共同化)プロジェクト向けクラウド環境を構築
http://www-06.ibm.com/jp/press/2011/05/1101.html


日本IBM(社長:橋本孝之、NYSE:IBM)は、「Chance(地銀システム共同化)プロジェクト」における分散システム基盤効率化の新たな取り組みとして、クラウド・サービス(以下「Chanceクラウド」)を開始することを発表します。


「Chanceプロジェクト」は、株式会社常陽銀行(頭取:鬼沢邦夫)、株式会社百十四銀行(頭取:渡邊智樹)、株式会社十六銀行(頭取:堀江博海)、株式会社南都銀行(頭取:植野康夫)、株式会社山口フィナンシャルグループ(社長:福田浩一)、株式会社三菱東京UFJ銀行(頭取:永易克典)および日本IBMが共同で運営しているプロジェクトで、三菱東京UFJ銀行より提供される情報システムの参加地方銀行(以下「参加行」)による共同利用を基本とし、これに参加行の共通ニーズ及び個別ニーズを反映させた「地銀共同化システム」を構築・運用しています。


今回、同プロジェクトの一環として、今後も増加が予想される分散システム基盤の更なる効率化・コスト圧縮を目的に、日本IBMのクラウド技術を活用した共同利用型の新たなスキームとして、2011年4月からプライベート・クラウド環境の構築を開始し、2011年8月から「Chanceクラウド」を開始する予定です。


「Chanceクラウド」は、プライベート・クラウド環境におけるPaaS(Platform as a Service)型のサービスで、ハードウェア・ソフトウェアなどのIT資源を、堅牢な日本IBMのデータセンターからネットワーク経由で提供し、使用量に応じて課金するもので、システム基盤の運用・保守・管理についてもサービスとして提供します。


「Chanceクラウド」は、プライベート・クラウドのメリットである高いセキュリティーと、パブリック・クラウドのメリットである従量課金、更には共同利用によるコスト圧縮を両立できる画期的なスキームで、以下5点の価値実現を目的としています。


(1) Speed -迅速な対応-
OSやミドルウェアなどの各種パラメーターを標準化した上で設定しておき、その設定を選択するだけで仮想サーバーを起動できる仕組みを確立し、参加行の経営スピードに則した迅速なIT資源提供の実現を図ります。


(2) Cost -コストの抑制-
仮想化テクノロジーの採用と、基盤共通化によってIT資源効率を向上させると共に、標準化設計に基づき、個別業務単位での設計・開発負荷抑制を図ります。


(3) Quality -品質の追求-
将来的な稼働アプリケーションの特性・重要度に応じたサービスレベルを設定し、サービス品質の確保を図ります。


(4) Flexibility -高い自由度-
提供するIT資源の拡張及び縮退への柔軟な対応を実現すると共に、利用度に則した課金とすることで、参加行におけるIT投資の最適化を図ります。


(5) Security -堅牢なセキュリティー-
プライベート型のクラウド・サービスとして、日本IBMの堅牢なデータセンターを機軸としたセキュア・プラットフォームをアウトソーシングにて提供します。


なお、「Chanceクラウド」の最初のサービス提供対象業務としては、「電子記録債権」を予定しており、銀行業務システムでのクラウド・サービスの採用として画期的なプロジェクトとなります。


今後は、「Chanceクラウド」を他の業務システムにも随時拡大すると共に、金融業務システムの標準化されたオープンなシステム基盤への試金石として発展させ、クラウド・サービスの充実を図っていく予定です。


18:15 | ソリューション
 

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