【背景】 BIPROGY は、地域金融機関に対し社会的価値創出につながる変革を伴走し、地域のビジネスエコシステムを生み出す「付加価値型バンキング」への実現をサポートするため、「BankVision on Azure」を提供しています。「BankVision on Azure」は、株式会社北國銀行(代表取締役頭取:杖村修司氏、以下 北國銀行)で 2021 年 5 月 3 日に稼働を開始※1し、現在、西京銀行※2、山梨中央銀行※3に採用され導入準備中です。 今回、この「BankVision on Azure」の提供に加え、地域金融機関が持つ情報やデータを収集、集約、分析、活用が可能となる「データ活用プラットフォーム」の提供を開始します。 BIPROGY が考えるデータ活用とは、一過性のものではなく、定常的かつ継続的に“使われる”ものであり、データの収集・洞察・活用の改善サイクルを回す構想(デジタルフィードバックルー)のもと、データドリブン経営を目指していくべきと考えています。 本サービスの提供を通じて、銀行業務の改善・デジタル化を進めると共に地域社会のデジタル化支援や課題解決を目指す地域金融機関に対し、データドリブン経営や、「付加価値型バンキング」の実現を支援していきます。本サービスの展開にあたっては、北國銀行で採用され導入中です。
【データ活用プラットフォームの提供メニュー】
「データ活用プラットフォーム」の提供メニューは以下の通りです。システム基盤の提供だけでなく、実際にデータ分析を行う人財の育成や組織体制・文化の醸成支援、データを活用する意義・目的の整理などの上流工程をワンストップで提供します。 ① アセスメント整理支援サービス ・そもそものデータを活用する意義・目的の整理や、課題抽出から解決策までの検討を支援 ・現状の銀行全体におけるシステム・データの把握や整理を支援 ② 人財育成・組織変革支援サービス ・データ分析、活用スキル習得に向けた教育サービス ・銀行内の体制・組織変革の支援サービス ③ データ活用基盤構築支援サービス ・データを収集・分析し、ビジネス上のさまざまな課題に対して判断・意思決定を促す新機能・新技術を活用した柔軟性かつ信用性の高いシステム基盤の構築
【北國銀行のデータ活用の取り組み】 北國銀行は、「次世代版地域総合会社」の実現を加速するため 2021 年 10 月 1 日持ち株会社「株式会社北國フィナンシャルホールディングス」へ移行しました。グループ会社が持つアセットを活用し、顧客起点でビジネスを展開、生産性向上を通じて北陸地域の発展に寄与しています。 その活動の中で、北國銀行はデータドリブン経営に向けた検討を開始しており、本サービスが採用されました。システム基盤だけでなく、BIPROGY のデータサイエンティストと共同でデータ分析を行いながらデータサイエンティストとしてのスキル・ノウハウを習得し、データ活用人材の育成と組織改革を進めています。具体的には、個人法人デビット保有者の決済動向分析や、事業性貸出先におけるデフォルト分析など、実際の業務要件を題材に POC(Proof of Concept)を実施しました。 BIPROGY は、北國銀行の目指す「次世代版地域総合会社」に向け、データドリブン経営を IT 面と人材育成面の両面で支援していきます。