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2014/09/30

【日本IBM】Lenovo、IBMのx86サーバー事業の買収完了に秒読み

| by:ウェブ管理者
グローバルの多様性に富むハイテクリーダーのポジション強化のための買収、エンタープライズおよびクラウド戦略による成長を加速

[ノースカロライナ州リサーチトライアングルパーク、およびニューヨーク州アーモンク、2014年9月29日(現地時間)発]

レノボ(HKSE:992、ADR:LNVGY)とIBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長、社長兼CEO:バージニア・M・ロメッティ、NYSE:IBM)は本日、レノボによるIBMのx86サーバー事業買収に関わる諸条件が満たされ、関係者は2014年10月1日を効力発生日として、本取引のクロージング手続きを開始することを発表しました。

本取引の結果、レノボはグローバルで421億ドル規模のx86サーバー市場*1 において第3位のプレーヤーとなります。

レノボが取得するのは、System x、BladeCenter、Flex Systemブレードサーバーおよびスイッチ、x86ベースのFlex統合システム、NeXtScaleおよびiDataPlexサーバーと関連ソフトウェア、ブレードのネットワーキングおよび保守業務です。

System zメインフレーム、Power Systems、Storage Systems、POWERベースのFlexサーバー、PureApplicationおよびPureDataアプライアンスについては、IBMが保持します。

「x86事業の買収に伴って、レノボはエンタープライズのハードウェアおよびサービス分野での私たちの可能性を拡大する世界一流のビジネスを事業領域に加え、直ちにグローバルサーバー市場で第3位の強力なプレーヤーとなります。私たちの現在の最優先事項は、スムーズな事業統合を確実に実施して、顧客の皆様に(IBMからレノボへの)シームレスな移行を提供することです。

レノボのグローバル市場への拡大力、効率性、優秀なオペレーションと、IBMの定評あるクオリティ、イノベーション、サービスを組み合わせることにより、私たちに収益力のある成長が促されると共に、レノボをエンタープライズ分野のグローバルリーダーに育て上げるのを助けてくれる競争力あるアドバンテージを手に入れられるものと、私は確信しています」と、レノボの会長兼CEO、Yang Yuanqing (ヤン ヤンチン)は述べています。

今回の合意は、レノボが2005年にThinkPad製品ラインを含むIBMのPC事業を買収した時に始まる強い協力の歴史の上に築かれたものです。GoogleからMotorola Mobilityを買収する取引については規制当局からの承認を待つ状況にありますが、これが完了すれば、レノボは世界第3位のスマートフォンメーカーとなり、これと併せて、スマートデバイス(PC、タブレット、スマートフォン)メーカー上位3社のひとつとしてのポジションもさらに強固なものとなるでしょう。

「この買収の成功は、私たちに対する信頼――私たちが責任あるグローバルの投資家として、また、確実で頼りになるテクノロジー企業として安定した実績を作ってきたことを明確に示しています。

レノボにはエンタープライズ市場について壮大な計画があります。私たちは時間を掛け、PCで勝ち取った成功を再び手にするために、生産面の規模や優秀なオペレーションという武器を活用して、全セクターで力強く戦っていくことになるでしょう」と、レノボ グループ エグゼクティブバイスプレジデント兼Enterprise Business GroupおよびAmericas Groupプレジデント、Gerry Smith (ジェリー スミス) は述べています。

レノボによるIBMのx86サーバー事業買収に関して行われた1月の発表で説明されたように、レノボとIBMは戦略的提携も結んでおり、レノボはこの提携の下でIBMにOEM供給をするとともに、一方では業界をリードするIBMのストレージおよびソフトウェアポートフォリオからセレクトされた製品――エントリー~ミッドレンジ機種であるStorwizeストレージ製品ファミリー、Linear Tape Open(LTO)製品、IBM Flashストレージアレイに加え、Smart Cloud、General Parallel File System、Platform Computingの各ソリューションを含む、IBMのシステムソフトウェアポートフォリオの基本製品について再販も手掛けることになります。

この戦略的提携が意味するのは、レノボがより包括的なエンタープライズITソリューションの一環として上記の製品を提供できるようになり、データセンター関連のより広範な顧客ニーズに応えられるようになるということです。

レノボはIBMから買収したx86サーバー事業をそのままの状態で継承し、Flexおよびx86ベースのPureFlex統合システムを含むIBMのx86製品ロードマップを踏襲しながら、これらの製品について引き続きイノベーションを推進していきます。

以前に開示したように、本取引のクロージング完了後も保守サービスについては、IBMが引き続き一定期間、レノボを代行して提供しますので、お客様は保守サポート面で何の変更もなくシームレスに(IBMからレノボへ)移行していただけるでしょう。

IBMより継承するx86サーバー事業のグローバルチームは、レノボのEnterprise Business Groupの下に組織されます。Adalio Sanchez (アダリオ サンチェス) はIBMでx86サーバー事業を率いてきましたが、レノボでも同じポジションで、Gerry Smithの直属となるEnterprise Systems担当シニアバイスプレジデントとして引き続き同事業の指揮を執ります。

本取引の買収価格は21億USドルとなり、その約18億USドル分が取引後の調整を行った上で現金にて、約2億8000万USドル相当のレノボ株式(2014年9月26日株式取引終了時のレノボ株価による)にて支払われます。

本取引は米国の外国投資委員会(CFIUS)、欧州委員会、中国商務部による承認を含め、規制当局から求められる要件を満たしています。

本取引に関するクロージング手続きは、主要な対象国においては水曜日から開始されます。それ以外の国での手続きは年内に完了し、残る若干の国は2015年初めの完了となります

*1 x86サーバー市場の規模は2014年に421億ドルとのIDCによる推計。

当報道資料は、2014年9月29日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/44996.wss (US)


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2014/09/2901.html

17:02 | IT:一般
 

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