(2011/4/26)
資産運用会社向けソリューション「T-STAR」にパフォーマンス計算の新機能
~ 「投信ファンドの年金基準評価機能」と、GIPS2010年版対応「投信基準価額リターン計算機能」を提供開始 ~
http://www.nri.co.jp/news/2011/110426.html
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:嶋本 正、以下「NRI」)は、資産運用会社向けトータルソリューション「T-STAR」ファミリーのパフォーマンス計算に関わる新機能を、本日から提供開始します。
新機能は、投信ファンドの「年金基準での再計算機能」と「GIPS(グローバル投資パフォーマンス基準)※ 2010年版対応「投信基準価額リターン計算機能」の2つです。それぞれの内容や特長は以下の通りです。
1.「投信ファンドの年金基準評価機能」
年金資金の合同運用の受け皿として、私募投信ファンドが活用されています。
資産運用会社では年金基金などからの求めに応じて、私募投信ファンドを年金基準で再評価する業務を行っており、その業務負荷やオペレーションリスクは大きな課題となっています。
そこでNRIは、T-STARファミリーにおいて「投信ファンドの年金基準評価機能」を提供し、それらの問題を解決します。
この機能を用いると、投信基準による取引や評価を年金基準に補正し、一般に公表されているベンチマークと比較・分析ができるようになります。さらに補正結果のデータを利用することで、年金基準の基準価額を計算し、私募投信を組入れている年金特定金銭信託(年金特金)等の残高の評価に用いることを可能にしました。
これにより、資産運用会社は年金基金などへのレポート作成などの業務が容易になります。
2.「投信基準価額リターン計算機能」
2011年1月1日、資産運用会社のパフォーマンス開示基準であるGIPSの2010年版が発効しました。今回の改訂により、投信ファンドで従来多く用いられてきた基準価額の騰落率をベースとした簡便的なパフォーマンスではなく、新たな基準で計算したパフォーマンスが、求められるようになりました。
NRIではこの課題に対応して、GIPS2010年版に準拠したリターンを算出する「投信基準価額リターン計算機能」を提供します。
この機能により、資産運用会社はGIPSに準拠した報告を行うことが可能になります。
さらに、ポートフォリオ単位だけではなく、国内外、株式・債券などのコンポジットごとに、GIPS2010年版に準拠したコンポジット管理、属性の出力、リスク測度の計算等のサービスが利用できるようになり、効率的な開示レポートの作成と、社内承認、およびリターンの検証作業などを迅速に行うことができます。
NRIでは、今後も取引形態や制度変更に合わせて、「T-STAR」ファミリーの新機能の充実を図り、資産運用会社に提供していきます。
※GIPS(Global Investment Performance Standards、グローバル投資パフォーマンス基準):資産運用会社の運用実績の公正な開示のために定められた、GIPS Executive Committeeによる世界共通の自主基準。