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2017/10/25

【金融庁】金融仲介の改善に向けた検討会議(第9回)議事要旨等について公表

| by:ウェブ管理者
議事要旨

1.日時:
平成29年5月31日(水曜日)14時00分~15時30分

2.場所:
中央合同庁舎第7号館 13階 共用第1特別会議室

3.議題:
(1)企業アンケート調査の結果〔速報〕について
(2)信用金庫・信用組合における金融仲介機能の質の向上に向けた組織的・継続的な取組み事例について

4.議事内容:
事務局から、「企業アンケート調査の結果〔速報〕」及び「信用金庫・信用組合における金融仲介機能の質の向上に向けた組織的・継続的な取組み事例」について説明した後、以下のような議論が行われた。

(1)企業アンケート調査の結果〔速報〕について

 ○ 「金融機関と企業のコミュニケーション」を見ると、メインバンクも非メインバンクも、債務者区分が下位になるほど企業とのコミュニケーションが減るという同じ傾向が出ている。このことは、金融機関間の競争が不十分であると解釈すべきではないか。他の業界であれば、競合他社が注力していない先に営業しようとする会社が必ず現れるため、全ての会社が同じ傾向になることはないと思う。地銀業界には適正な競争が不足しているのではないか。

 ○ 今後、マーケットシェアの小さい金融機関の経営が厳しくなっていくと思うが、どのような処方箋を出すべきかは、将来どのような業界にしようと考えるかによって変わってくるのではないか。金融庁は、地域金融機関の果たすべき役割を発信していくと同時に、産業政策的な視点を持って、将来目指す地域金融機関の業界構造についても対外発信すべきではないか。

 ○ 地域銀行は、リレーションシップバンキングが提唱されて以降ビジネスマッチングに注力してきたと理解しているが、本アンケートで企業の「販売パートナーの紹介」に対するニーズが高いという結果を見ると、これまでの取組みは不十分だったのではないかと考えさせられる。現状のビジネスマッチングは、表面的な顔合せをさせているだけではないのか。

 ○ 地域銀行の若手職員の中には、自分達の銀行の将来に危機感を抱いている者もいるが、経営陣にはそのような若手職員の気持ちに理解や共感がないという話をよく聞く。経営陣の中にも危機感を抱く者もいるが、地域銀行の行動は変わっていない。経営体力があるうちに行動を変えるためには、根幹から役職員の教育などに取り組んでいかなければならない。アンケート調査の結果も踏まえ、なぜ行動が変わらないのか、根本原因を今後、深堀りしていく必要がある。


原文はこちら
http://www.fsa.go.jp/singi/kinyuchukai/siryou/20170531.html

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