2020年7月19日(日)、山梨県産業労働部と一般社団法人Mt.Fujiイノベーションエンジンは、山日YBSホールにおいて、山梨県内の高校生による起業チャレンジ事業「Y-NEXT ~探究のその先へ~」の最終コンテストを開催した。
(共催:山梨日日新聞社・山梨放送、ヴィジョナリーパワー、後援:山梨県教育委員会)
「Y-NEXT」は山梨県の教育大綱に掲げられた「イノベーションを牽引する人材の育成」や「総合的な探究の時間」と連携し、山梨県内の高校生があるべき未来を自ら構想し、課題を発見し、その解決に向けて試行錯誤する能力を育成すべく開催。
開催の挨拶は、中澤 和樹氏(山梨県産業労働部 部長)より、お礼の言葉と共に「Y-NEXT」の狙いと起業家精神の大切さに触れ、多くの応募の中から選ばれた優秀チームは「Mt.Fujiイノベーションキャンプ(イノキャン)2020」に招待するとし、「志」をもって取組んで欲しいと挨拶。これからも山梨県として、起業・創業をしっかりと支えていくとした。
プレゼンの開始に先立ち、審査委員一人ひとりからの挨拶と共に、プレゼンへの期待の言葉とエールが送られた。なお、この日の進行は、戸田 達昭氏(シナプテック 代表取締役 CEO、Mt.Fujiイノベーションエンジン 理事 兼 事務局長)が務めた。
続いて、メンタリングや予選会(書類審査)を経た高校生たち11組によるプレゼン(発表7分、質疑応答5分)が行われた。
1番目のプレゼン「Fuji Camp」では、わにわにTV(甲府一高3年)が登壇。審査委員からの質疑や指摘に熱心に応じる。
2番目のプレゼン「やればできるぞ女子高生!!~山梨県のよいところをまるっと先取り~」では、YDJ~山梨大好き女子~(甲府昭和3年)が登壇。
3番目のプレゼン「脱!コミュ障~よいコミュニケーションが人生を作る~」では、脱!コミュ障(甲府一高3年)が登壇。
4番目のプレゼン「北杜市を賑わう街に導く」では、Hope is Area(北杜高3年)が登壇。
5番目のプレゼン「お昼寝でお目目ばっちり生活」では、おひるね普及委員会(甲府一高3年)が登壇。
6番目のプレゼン「甲府駅近隣に民間型アフタースクールを」では、めがね女子(甲府昭和3年)が登壇。
7番目のプレゼン「関係性の貧困」では、2年14班(甲府一高3年)が登壇。
8番目のプレゼン「ミライト~交流・体験・創出を生むトレーラーカフェ~」では、ミライトKOFU(甲府西高3年)が登壇。
9番目のプレゼン「海なし県に海をつくろう!」では、本栖湖(甲府一高3年)が登壇。
10番目のプレゼン「フードバンクと子ども食堂の融合」では、甲府昭和高校Aグループ(甲府昭和3年)が登壇。
11番目のプレゼン「布地産(ふじさん)プロジェクト:織物について地元の若者があまり知らない」では、布地産(ふじさん)(吉田高3年)が録画で登壇。
審査委員からはビジネスの具現化につながる鋭い指摘や質疑が投げかけられ、高校生との真剣な掛け合いや審査が続いた。
最優秀賞は「おひるね普及委員会(甲府一高3年)」、優秀賞は「Hope is Area(北杜高3年)」が受賞した。
もう一つの優秀賞は「本栖湖(甲府一高3年)」、企業賞は「2年14班(甲府一高3年)」が受賞した。
企業賞は「おひるね普及委員会(甲府一高3年)」、企業賞(ヴィジョナリーパワー賞)「甲府昭和高校Aグループ(甲府昭和3年)、2年14班(甲府一高3年)、めがね女子(甲府昭和3年)」が受賞した。
結果発表後、審査委員による講評では、高校生が素晴らしい高い志を持って取組んだ今回のコンテストの意義を再確認すると共に「志」や「探求」、熱意をもってやり続けることの大切さが伝えられた。また、主催を代表して、岩﨑 甫氏(Mt.Fujiイノベーションエンジン 代表理事、山梨大学 副学長)より挨拶。今回の経験を通じて、想いを持続し、熱意を持って真面目に取組む中でビジネスとして継続して価値を届けられる基盤づくりへの一助になれたら幸いとし、関係者への感謝の言葉で締めくくった。
全てのプログラムが終わり記念撮影へ。高校生、審査委員、サポートにあたった各高校や各支援団体の関係者と共に高校生による起業チャレンジ事業「Y-NEXT ~探究のその先へ~」のフィナーレを迎え、その達成と喜びを共有した。
記念撮影後は、最優秀賞を受賞した「おひるね普及委員会(甲府一高3年)」への個別インタビューも行われ、最終コンテストの審査結果や詳細は、2020年7月23日(木)にYBSテレビ「ててて!TV」で発表されるという。高校生のキラキラした目と笑顔が印象に残る今回の「Y-NEXT」や、この先の「Mt.Fujiイノベーションキャンプ(イノキャン)2020」の取組みを通じて、山梨が抱える課題と持続可能な解決策やビジネスが生まれ、起業家と支援者の活動の輪が広がり更に加速していくことに期待したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )