IBM(NYSE:IBM)は本日、エクサバイト規模の大規模なデータ分析やコグニティブおよびAIアプリケーションを稼働させる企業向けに、高性能なデータおよびファイル管理を行うオールフラッシュ・ソリューションを発表しました。フラッシュとストレージの統合ソフトウェア・ソリューションは、Hortonworks Data Platform(HDP)として認定されており、HadoopやSparkなどのデータ処理エンジンによる大規模なデータ分析に最適なプラットフォームとして選択できます。
IBM Spectrum Scaleを搭載したエクサバイト・スケールのSoftware Defined Storageソリューションである新しいオールフラッシュIBM Elastic Storage Server(ESS)は、従来のソリューションと比較してデータスループットが60%向上しています *1。性能向上は、機械学習/深層学習からがん細胞の画像認識まで複雑なアプリケーションの実行に欠かせない強力なストレージ・ソリューションを実現します。
IBM Spectrum Scaleストレージ・ソフトウェアは、HadoopおよびSparkで分析を実行するために、企業全体にわたりサイロ状態にあるデータを単一に統合します。IBM Spectrum Scaleが稼働する IBM ESSは、ファイル、オブジェクト、およびHadoop HDFSデータ・ストレージを統合することで、HadoopおよびSparkワークロード・データ向けのストレージ容量を55%削減 *2 しながら、結果を得るまでの時間を短縮します。このソリューションは、性能と経済的な利点以外にも、冗長データパス、分散イレイジャーコーディング、エンドツーエンドチェックサムなどの重要な機能をユーザーデータに提供します。数百万時間におよぶ本番稼働システムの実績によれば、IBM ESSは、過去2年以上にわたり99.999%の可用性を実現しています。
「自社のビジネスデータから競争優位性に結びつくような価値を獲得しようと、企業側の意欲が高まってきています。しかし、こうした情報への容易なアクセスが妨げられる課題に頻繁に直面しています」とIBM Storage and Software Defined Infrastructure担当ゼネラル・マネージャーのエド・ウォルシュ(Ed Walsh)が述べています。「Spectrum Scaleを搭載したIBM ESSは、サイロ化したストレージ・システムに保存された異なるデータ・タイプの膨大なデータへの迅速なアクセスや処理を妨げる障害を取り除き、データを利用できるよう開発されました」
オールフラッシュIBM ESSは、データおよびファイル管理が新たな時代に突入したことを意味しています。企業は、ホットデータとコールドデータをより効果的に管理できるようになります。エクサバイト・スケールのSoftware Defined StorageソリューションであるIBM Spectrum Scale搭載のIBM ESSは、フラッシュ、ディスク、テープ、およびクラウド・ストレージ間で透過的に階層化されたデータに対する柔軟性を提供しながら、幅広いネットワーク・プロトコルをサポートしています。
Hortonworksに認定されたIBM Spectrum Scale搭載のIBM ESSによって、Department of Energy CORALプロジェクトでIBMが実施したような計画で求められる、エクサバイト規模のストレージ密度と、それにふさわしいスループット性能を実現するというコミットメントが実現できます。IBM Spectrum Scaleは、NVMeに対応したストレージ・ソリューションとして開発が進められており、ビッグデータ/分析ワークロードのスループット管理の能力向上を目指しています。