金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【IT業界ニュース】 >> 記事詳細

2016/04/20

【テックビューロ】テックビューロのブロックチェーンプラットフォーム『mijin』が銀行における第三者実証実験により勘定システムへの適用性を証明

| by:ウェブ管理者
テックビューロ株式会社(本社: 大阪府大阪市西区、代表取締役:朝山 貴生、以下「テックビューロ」)が提供するプライベート・ブロックチェーンプラットフォーム「mijin」が、銀行における第三者実証実験により勘定システムへの適用性を証明いたしました。

実証実験の内容

フィンテック(※1)の中でも、最も注目される新技術がブロックチェーン技術(※2)です。この度、国内の銀行において、実際の勘定システムをmijinで構成したブロックチェーンで代替することを想定した本格的な実証実験が実施されました。同実験では、以下のような環境が使用されました。

1.クラウド上に6台のノード(サーバ)構成のP2Pプライベート・ブロックチェーンを構築。
2.ブロックチェーンのブロックタイムを15秒に設定。
3.250万口座を仮想的に用意。
4.振り込み、入金、出金、残高照会、入出金明細照会の業務アプリケーションを用意。
5.業務シナリオに沿った処理を実行。

同環境では、以下のような3つの特別な状況でも取引確定のテストが実施されました。
1.実験者である銀行の勘定系システムのピーク時相当となる、1時間あたり9万トランザクションを処理する高負荷環境。
2.6ノードの内、5ノードをダウンさせる環境負荷環境。
3.ハッキングプログラムを活用した改ざん攻撃環境。

以上3つの状況にて、mijinはパフォーマンスの低下を見せず、勘定データの改ざんも不可能であり、「主要な検証項目において、勘定系システムとして機能する」と結論づけられました。

テックビューロ代表取締役である朝山貴生は「ブロックチェーン技術の未公開市場やシンジケートローン、レポなど証券システムへの実用は昨年より見受けております。しかし銀行自身による、勘定システム代替実験の事例が数値を伴って公表されたのでは世界初となるのではないでしょうか。私共が同実験に提供したバージョンでさえ、既に地理的に分散されたネットワークで秒間4桁のトランザクションを捌くことができ、秒間100トランザクションまではあらゆる環境での安定した実用検証が完了しています。今回の結果発表は秒間25までの呈するープットではありましたが、私が常日頃口にしていた『ゼロダウンタイム』を始めとするブロックチェーンの有効性が第三者の手によって実証されたことには間違いなく、同技術全体においても快挙であると考えております。」と述べています。

また、本実験を請け負った一社であるDragonfly Fintech Pte. Ltd.(シンガポール)のCEO Lon Wongは、「このテストによって、ブロックチェーンが銀行のコアシステムに適用できることが実証されました。mijinとNEMで培われた技術は、ブロックチェーンのバンキングシステムへの実装を容易に実現します。長期的に見れば、将来ブロックチェーン技術は既存の銀行コアシステムに取って代わるでしょうが、現在のところはそれら2つは並列して共存すべきものです」とコメントしております。

今後の展開

テックビューロでは、すでに夏に向けての次期バージョン完成とオープンソース公開にむけて尽力しており、提携先におけるアプリケーション開発とその公開にむけても継続して協力しております。


原文はこちら
http://mijin.io/ja/602.html

17:02 | IT:一般
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.