金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【IT業界ニュース】 >> 記事詳細

2014/08/18

【日本IBM】IBM、Lighthouse Security Groupを買収

| by:ウェブ管理者
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長、社長兼CEO:バージニア・M・ロメッティ、NYSE:IBM)は本日(現地時間)、プレミア・クラウド・セキュリティー・サービス・プロバイダーであるLighthouse Security Group, LLCの事業を買収したことを発表しました。ますます多くの企業情報がクラウド上に保管されモバイル・デバイスからアクセスされるようになってきている中、Lighthouse Security GroupのGatewayプラットフォームは、このような複雑化する一方のIT環境において、IDおよびデータを保護します。Lighthouse Security Groupは、長年にわたってIBM Business PartnerであるLighthouse Computer Services, Inc.の子会社です。買収金額などの条件は公表されていません。

本日の発表は、IBMによるCrossIdeasの買収に続くものです。CrossIdeasは、非公開のセキュリティー・ソフトウェア・プロバイダーであり、同社のソフトウェアは、オンプレミス環境とクラウド環境の全体でアプリケーションとデータに対するユーザー・アクセスを管理します。CrossIdeasは、ビジネス指向の管理機能と分析機能を組み合わせ、企業をセキュリティーで保護するための、より詳細な制御をお客様が行えるようにします。Lighthouse Security GroupとCrossIdeasの事業を、IBMのIDおよびアクセス管理ソリューションと統合することにより、IBMは、ユーザーのIDを保護して管理するセキュリティー・ソフトウェアおよびサービスの包括的なラインアップを提供します。

今日のデジタル世界において企業は、従業員やお客様のID情報などの企業情報を保護することが困難になっており、このような状況の中、データ・アクセスに関する課題はますます大きくなっています。なぜなら、情報が従来の企業環境内を越えて保管されるようになってきているからです。この情報に対する単一のエントリー・ポイントを管理するのではなく、企業はいまや、自社のシステム、データ、およびネットワークに誰がアクセスしているか、およびアクセスする権利があるかどうかを、クラウドやモバイル・デバイスなど複数のポイントから検証できる必要があります。このような新しい時代において、IDおよびアクセス管理は、データ侵害の危険性から企業を守る最前線となってきています。

米国ロードアイランド州リンカーンに本社のあるLighthouse Security Groupは、Lighthouse Gatewayを提供しており、このID管理ソリューションは、業界をリードするIBMのマネージド・セキュリティー・サービス・ソリューションに統合されます。お客様はこのソリューションを、セキュリティーで保護されたホスト環境から展開および利用できます。そしてこれにより、デジタルID管理のコストを大幅に削減できるだけでなく、データセンター、クラウド、または両者のハイブリッドのいずれのタイプであるかを問わず、IT環境の展開を短期間で行うことができます。その結果、企業は、エントリー・ポイントがどれであるかに関わらず、許可されたユーザーのみが企業の機密情報にアクセスできるようにすることにより、企業データを保護する処置を迅速にとることができ、ID盗難の防止に役立ちます。

グローバル・セールス・マネージャーに、発表予定の新車の機密仕様への直接アクセスを提供しようとしている自動車メーカーが、この仕様データをクラウドに移すことによる影響を考えてみましょう。こうすれば、許可された管理者は、展示会場にいながら自分のラップトップまたはスマートフォンから仕様にアクセスできます。Lighthouse Gatewayを使用すると、このメーカーは、仕様がオンプレミスのデータセンターからクラウドへと共有されるだけでなく、許可された従業員のみがアクセスできるようにして、情報を以前と同様にセキュリティーで保護できます。

IBMセキュリティー・サービスのゼネラル・マネージャーであるクリス・ラブジョイ(Kris Lovejoy)は、次のように述べています。「従業員が離れた場所で仕事をする機会が増えるにつれ、ビジネス・モデルは急速に進化しています。こうしたデータの保護やユーザーによるデータ・アクセスの保護は、お客様のコストと時間的な負担を招き、課題となっています。IBMの今回の買収により、実績あるソフトウェアとアナリティクス・テクノロジーを、専門家によるマネージド・サービスと組み合わせることで、これまでにないIDおよびアクセス管理ソリューションが実現します。このソリューションにより企業は、この新しいデジタル世界におけるセキュリティーの複雑さに、無理なく取り組むことができます」

今回のLighthouse Security Groupの買収は、ビジネスでのデータ保護を支援するイノベーション、サービス、およびソフトウェアにおけるIBMのセキュリティー・リーダーシップを強化します。IBMは、この10年間に数々の買収を行ってきました。その結果、今では、全世界の25の拠点にあるセキュリティー・ラボにおいて、6,000人を超えるセキュリティー関連の研究員と開発者が、エンタープライズ・クラスのソリューションの開発に取り組んでいます。Lighthouse Security Groupは、業界トップクラスである、IBMのマネージド・セキュリティー・ソフトウェアおよびサービスを組み合わせることで、この投資を強化します。

Lighthouse Security Groupのチーフ・テクノロジー・オフィサーであるエリック・マース(Eric Maass)氏は、次のように述べています。「クラウド・ベースのサービスにより、従来のエンタープライズ・ソリューションのパワーと機能を融合する能力は、競争優位性を確立し、成功を加速する原動力です。IBMのセキュリティー・ソリューションの一部となり、今後も引き続き、お客様の事業の変革を助け、貴重な資産の安全を守ることができることについて、とても嬉しく思っています」

Lighthouse Gatewayがお客様に提供するクラウド・ベースの戦略的プラットフォームには、ユーザー・プロビジョニング、IDのライフサイクル管理、シングル・サインオン、企業のユーザー登録サービス、フェデレーション、ユーザー・セルフ・サービス機能など、IBMのセキュリティーIDおよびアクセス管理機能をベースとした機能一式が含まれます。


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2014/08/1803.html

17:00 | IT:一般
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.