(2011/07/29)
平成24年3月期 第1四半期決算短信
http://www.invast.jp/company/release/pdf/2011/0729.pdf
1. 平成24年3月期第1四半期の業績（平成23年4月1日～平成23年6月30日）
(1) 経営成績（累計） （％表示は、対前年同四半期増減率）
営業収益 純営業収益 営業利益 経常利益 四半期純利益
百万円％ 百万円％ 百万円％ 百万円％ 百万円％
24年3月期第1四半期 908 △15.0 904 △15.1 141 △25.6 167 △16.6 171 △13.8
23年3月期第1四半期 1,069 △23.3 1,065 △22.5 190 68.9 201 83.7 198 277.7
１．当四半期決算に関する定性的情報
（１）経営成績に関する定性的情報
当第１四半期累計期間におけるわが国経済は、当初、震災の影響により大きく落ち込んだものの、４月以降は鉱工業生産や実質消費支出などの改善傾向が顕著となり、持ち直しの兆しが見られました。先行きは、電力不足や海外経済の減速懸念などの下振れリスクがあるものの、製造業を中心としてやや明るさが見え始めており、消費マインドの改善などを受けてＧＤＰは増加に転じることが期待されています。
外国為替市場は、序盤は為替介入への警戒感や米国景気への回復期待からドル買い・円売りが優勢となり、ドル円相場は一時85円台まで上昇しました。しかし、その後は格付け会社が米国債の格付け見通しを引き下げたことや、米国の金融緩和政策が長期化するとの見方からドルが軟調になり、80円台を割り込む場面も見られました。
また、ギリシャの財政問題に伴いユーロが乱高下したことから、投機資金はユーロ絡みの通貨ペアに集まり、ユーロ円やユーロドルの出来高が急増しました。
株式市場は、震災後の大幅下落から海外投資家や国内の経済指標の改善を好感した買い物を集め、５月には一時１万円台を回復する場面がありましたが、円高や米国景気の先行き不安などから日経平均は概ね９千円台後半の動きとなりました。
商品市場においては、原油相場が米国や中国の景気減速懸念から急落すると、騰勢を続けてきた金も６月からはやや軟調な動きとなりました。
このような状況のもと、当社がサービスを提供する外国為替証拠金取引（以下「ＦＸ」といいます。）においては、平成23年８月よりレバレッジを最大25倍とする規制の適用が予定されております。
当社は主力サービスである取引所ＦＸ「くりっく365」において、新規顧客を対象とした『30日間手数料０円キャンペーン』を実施する等、積極的なキャンペーンを行い、当第１四半期会計期間末の「くりっく365」の口座開設数は65,329口座、預り証拠金残高は469億24百万円（平成23年３月末比35億58百万円増）となりました。
その結果、当第１四半期累計期間における取引所ＦＸの受取手数料は、7億17百万円（前年同四半期比80.7％）となりました。
また、店頭ＦＸ「ＦＸ24」を「くりっく365」と並ぶ収益の柱とするべく、人気３通貨ペア（「米ドル／円」、「ユーロ／米ドル」、「ユーロ／円」）のスプレッドを業界でも最小水準まで縮小し、中でも「米ドル／円」のスプレッドについては、最小のスプレッドを提供する「米ドル／円 最安宣言」としたスプレッド縮小キャンペーンを実施しております。
そのほか、平成23年5月から７月までの期間中に取引のあったお客様の取引損益に基づいたランキングを決定する「リアルトレード！24（にーよん）グランプリ」を開催し、好評を得ております。
キャンペーンスプレッドにより、取引単位あたりの収益は減少したものの、顧客数、預り証拠金残高等が増加したため、当第１四半期累計期間におけるトレーディング益は１億66百万円（同121.5％）となりました。
なお、当第１四半期会計期間末における取引所ＦＸ、店頭ＦＸ及びＣＦＤ等を加えた全事業合計の預り証拠金は、529億16百万円（平成23年３月末比44億17百万円増）となり、着実に増加を続けております。
営業収益は９億８百万円（同85.0％）となり、これから金融費用４百万円（同117.4％）を差し引いた純営業収益は９億４百万円（同84.9％）となりました。
販売費・一般管理費は、不動産関係費が店頭ＦＸでの取引高増加に伴うシステム関係費用の増加により１億73百万円（同119.3％）となり、前年同期より28百万円増加した一方で、取引所ＦＸの取引高が前年同期より減少したため、取引関係費は３億80百万円（同89.8％）と43百万円減少しました。
また、平成23年3月にのれん等の資産について減損損失を計上したことにより、減価償却費は54百万円（同42.0％）となりました。その結果、販売費・一般管理費は７億62百万円（同87.1％）となり、営業収益から販売費・一般管理費を差引いた営業利益は１億41百万円（同74.4％）、経常利益は１億67百万円（同83.4％）、四半期純利益は１億71百万円（同86.2％）となりました。
