IBMセキュリティー(NYSE:IBM)は本日、銀行、医療、保険、教育を初めとする主要な業界の世界的なリーダーが、IBM Watson for Cyber Securityのベータ・プログラムに参加したことを発表しました。Sun Life Financial、University of Rochester Medical Center、Avnet、SCANA Corporation、三井住友銀行、California Polytechnic State University、University of New Brunswick、Smarttechなど40の組織が、サイバー犯罪への対策を支援するWatsonの能力をテストします。
現在のセキュリティー環境がますます厳しさを増しているため、脅威を識別し、優先順位付けするためのインテリジェンスに対するニーズが増大しています。その結果、処理すべきアラートや異常がこれまで以上に増大し、セキュリティー・アナリストの負担が増えています。Watson for Cyber Securityは、機械学習や自然言語処理などのインテリジェント・テクノロジーを活用し、セキュリティー・アナリストが、膨大な量のデータから、より迅速に優れた意思決定を行えるよう支援します。
IBM Institute for Business Valueの最近の調査によると、セキュリティー専門家の約60%が、台頭しつつあるコグニティブ・テクノロジーは、サイバー犯罪に関する対策の潮流を変化させる重要な要素になると考えています。
IBMセキュリティーの最高技術責任者(Chief Technology Officer)であるサンディー・バード(Sandy Bird)は、次のように述べています。「お客様は、コグニティブ・テクノロジーを実装する初期の段階にあります。IBMの研究によると、Watson for Cyber Securityのようなツールが成熟し、セキュリティー・オペレーション・センターにおいて広く普及していくと、コグニティブ・テクノロジーの導入は、今後3年間で3倍に増加すると予測されています。現在のところ、コグニティブ・ソリューションを利用していると明言する組織は、全体の7%にすぎません」
IBM Watson for Cyber Securityのベータ・プログラムが進行中 Watson for Cyber Securityは、セキュリティー独特の用語を理解するようトレーニングされている、IBMの最新のコグニティブ・テクノロジーを利用します。機械学習や自然言語処理などのインテリジェント・テクノロジーを応用することによりWatsonは、セキュリティー・アナリストが、構造化データだけでなくこれまで組織の防御チームにとって未知であった膨大な量の非構造化データから、より適切な意思決定を行えるよう支援できます。
現在、金融、旅行、エネルギー、自動車、教育などの業界にわたるフォーチュン 500のような企業や組織がWatson for Cyber Securityに協力し、Watsonのサイバー・セキュリティー能力を向上させ、実際の使用事例となるよう支援しています。初期ベータ・プログラムの一環としてWatson for Cyber Securityにすでに協力している最初のお客様には、Avnet、California Polytechnic State University、SCANA Corporation、Smarttech、Sun Life Financial、三井住友銀行、University of New Brunswick、University of Rochester Medical Centerが含まれています。このベータ・プログラムへの参加は、今後数週間で40に増えます。