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2016/12/07

【日本IBM】IBM Watson for Cyber Securityのベータ・プログラムを世界のお客様40社と開始

| by:ウェブ管理者
IBMセキュリティー(NYSE:IBM)は本日、銀行、医療、保険、教育を初めとする主要な業界の世界的なリーダーが、IBM Watson for Cyber Securityのベータ・プログラムに参加したことを発表しました。Sun Life Financial、University of Rochester Medical Center、Avnet、SCANA Corporation、三井住友銀行、California Polytechnic State University、University of New Brunswick、Smarttechなど40の組織が、サイバー犯罪への対策を支援するWatsonの能力をテストします。

現在のセキュリティー環境がますます厳しさを増しているため、脅威を識別し、優先順位付けするためのインテリジェンスに対するニーズが増大しています。その結果、処理すべきアラートや異常がこれまで以上に増大し、セキュリティー・アナリストの負担が増えています。Watson for Cyber Securityは、機械学習や自然言語処理などのインテリジェント・テクノロジーを活用し、セキュリティー・アナリストが、膨大な量のデータから、より迅速に優れた意思決定を行えるよう支援します。

IBM Institute for Business Valueの最近の調査によると、セキュリティー専門家の約60%が、台頭しつつあるコグニティブ・テクノロジーは、サイバー犯罪に関する対策の潮流を変化させる重要な要素になると考えています。

IBMセキュリティーの最高技術責任者(Chief Technology Officer)であるサンディー・バード(Sandy Bird)は、次のように述べています。「お客様は、コグニティブ・テクノロジーを実装する初期の段階にあります。IBMの研究によると、Watson for Cyber Securityのようなツールが成熟し、セキュリティー・オペレーション・センターにおいて広く普及していくと、コグニティブ・テクノロジーの導入は、今後3年間で3倍に増加すると予測されています。現在のところ、コグニティブ・ソリューションを利用していると明言する組織は、全体の7%にすぎません」

IBM Watson for Cyber Securityのベータ・プログラムが進行中
Watson for Cyber Securityは、セキュリティー独特の用語を理解するようトレーニングされている、IBMの最新のコグニティブ・テクノロジーを利用します。機械学習や自然言語処理などのインテリジェント・テクノロジーを応用することによりWatsonは、セキュリティー・アナリストが、構造化データだけでなくこれまで組織の防御チームにとって未知であった膨大な量の非構造化データから、より適切な意思決定を行えるよう支援できます。

現在、金融、旅行、エネルギー、自動車、教育などの業界にわたるフォーチュン 500のような企業や組織がWatson for Cyber Securityに協力し、Watsonのサイバー・セキュリティー能力を向上させ、実際の使用事例となるよう支援しています。初期ベータ・プログラムの一環としてWatson for Cyber Securityにすでに協力している最初のお客様には、Avnet、California Polytechnic State University、SCANA Corporation、Smarttech、Sun Life Financial、三井住友銀行、University of New Brunswick、University of Rochester Medical Centerが含まれています。このベータ・プログラムへの参加は、今後数週間で40に増えます。

ベータ・プログラムのお客様は、Watsonを現在のセキュリティー環境において活用し、以下のような新たな使用事例で利用することにより、自社のサイバーセキュリティー・データを補足する背景情報を提供します。

現在のセキュリティー「違反」が既知のマルウェアやサイバー犯罪キャンペーンに関連しているかを判断。関連している場合、Watsonは、使用されたマルウェアに関する背景、利用された脆弱性、脅威の範囲などの洞察を提供します。

疑わしい行為をより正確に識別。Watsonは、主な疑わしい行為以外のユーザーの行為に関するさらなる背景情報を提供し、その行為に悪意があるかどうかについてより正確な判断を可能にする情報を提供します。

ベータ・プログラムのお客様と協力し、IBMは引き続き、Watsonのサイバーセキュリティー・データに対する理解力を強化して、Watsonを日常のセキュリティー業務にシームレスに統合する方法を向上させています。

調査が示すコグニティブ・セキュリティーへの期待の高まり
IBM Institute for Business Valueは最近、700名を超えるセキュリティー専門家を調査し、コグニティブ・セキュリティー・テクノロジーの課題、メリット、機会に関する見通しを予測しました。

調査対象者の約60%は、すぐにコグニティブ・テクノロジーが十分に成熟し、近い将来、サイバー犯罪の勢いが大幅に弱まることを信じています。一方、対象者の組織のうち、現在、コグニティブ・セキュリティー・ソリューションの実装過程にあるのは7%にすぎません。21%が今後2、3年でこれらのソリューションを実装すると回答しており、導入が3倍に増加することを示しています。

また、セキュリティー専門家は、コグニティブ・テクノロジーに期待するメリットの第1位に、検出およびインシデント対応に関する意思決定能力の向上を挙げており、回答者の40%がこのように述べています。現在、組織は、データ漏えいの識別に平均201日、抑止に平均70日要しています。セキュリティー専門家は、コグニティブ機能がより適切なデータを提供し、迅速な意思決定を可能にすることで、このような時間の削減に大きな役割を果たすことを期待しています。


原文はこちら
http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/51199.wss

18:02 | IT:一般
 

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