基幹システムを代表する従来のIT基盤と情報システムである「守りのIT」のSoR(Systems of Record)と、既存事業の付加価値を増大したり新しく価値を創造していく「攻めのIT」となるSoE(Systems of Engagement)の両方の領域でICT技術と利用方法の変革が急速に進んでいます。ICT技術に目を向けると、政府は昨年クラウド・バイ・デフォルト原則を打ち出すなど、システムはオンプレミスからクラウド環境への移行が加速し、すべてのモノが基盤に繋がるIoT技術の普及とSDx化による基盤の仮想化が進み、通信では5G無線技術による広帯域高速通信が目前に迫っています。こうしたICT技術の変化により、IT基盤と情報システムを所有して占有利用する形態からSaaS(Software as a Service)やIaaS(Infrastructure as a Service)等のサービスとして利用する形態へとICTの利用方法が大きく変化しています。また、IoTによって様々なモノから集まってくる巨大なデータを飛躍的に向上した計算能力とAIによって分析することで、ICT技術はデータから新たな価値を創造し始めています。