第9回は、米国で投資活動を展開する3名のキャピタリストをゲストに迎え、2017年8月にシリコンバレーで行われた「Demo Day - Y Combinator」を取り上げ、現場での生の情報や注目のスタートアップやサービスを紹介したほか、米国のスタートアップトレンドや投資環境、そこから見えてくる世界のスタートアップの潮流についてパネルディスカッションが行われた。
「Y Combinatorとは?最新のトレンドは?」では、木村 忠昭氏(アドライト 代表取締役)が登壇。参加者へのお礼の言葉と共に、この日の狙いとアジェンダについて紹介。実効性の高いプロジェクト支援、ワンストップでの事業インキュベーション、1万社を超えるスタートアップデータベースなどによるイノベーション創造サービスやベンチャー育成サービス、IPO支援実績や国内産学連携実績、海外投資実績について解説。「Mirai Salon」、「Trend Note Camp」、「Fin Book Camp」など各種イベントシリーズを行っているという。
今回のテーマでもある Y Combinatorは、米国でトップクラスのスタートアップ育成プログラム(seed accelerator)を提供し、毎年2回開催している「Demo Day - Y Combinator」では毎回100以上のチームが約2分ほどのピッチを行い、訪れた多くのVCやエンジェル投資家と起業家がその場で投資のディールが行われるという。
パネルでは、Y Combinatorが注目される理由として、スタートアップ業界のハーバードとも言える圧倒的なブランドとネットワーク効果、シリコンバレーのエコシステムの中でうまくポジション出来ていることを挙げ、コミュニティーの結節点としてのバリューなどについて私見が披露された。その上で、百聞は一見に如かず、「Demo Day - Y Combinator」から得られる最新のトレンドや登壇者の熱意を感じ取るなど価値はあるとし、参加を呼びかけた。