2021年9月2日(木)、山形県はジョージ・ヤマガタ氏 Presents 第16回オンラインセミナー「モビリティ新時代への対応~ヤマガタMaaSに向けて~」を開催した。
観光需要の創出と取り込みのため、目的地をシームレスにつなぐ利便性の高い交通サービスが求められる一方、利用者減少やバス事業者の経営悪化等に伴い、生活交通の維持・確保が重要となる中で、ラストワンマイルの充実など、需要に応える交通サービスをどう提供していくか。この日はMaaS(Mobility as a Service/移動のサービス化)の導入や、DMO(観光地域づくり法人)による輸送サービスの提供について、先進的事例や関係者による山形県における課題や取組み、展望が共有された。
冒頭挨拶で、プレゼンテーターのジョージ・ヤマガタ氏は、地域交通をどのように維持していくか、また観光や地域活性化を考える上で、駅やバス停から目的地までのラストワンマイルをどうするかは大きな課題だとし、移動を単一の交通網と限定しないMaaSによる交通革命は、こうした様々な課題に対する1つの解になると語った。
パネルディスカッション | 「モビリティ新時代への対応~ヤマガタMaaSに向けて~」 |
パネルではそれぞれの立場でのMaaSや自家用有償旅客運送の取組み事例、県のMaaS基盤整備の状況などが共有され、それを踏まえて交通事業者と行政・自治体との連携、MaaSを活用した交通インフラのあり方などについて情報・意見交換が行われた。
また、参加者からチャットによってMaas導入に当たってのエリア選定や拡大の考え方などについての質問も寄せられ、順にパネリストが回答した。
ジョージ・ヤマガタ氏は最後に、MaaSは将来にモビリティ以外の様々な分野とも融合するとして、単なる移動手段を越えて新たな価値を創造していく媒介としての可能性を有していると挨拶。また、今回からエンディングを飾るミュージックビデオとして「ボンバーべの歌」をBGMとしたムービーが流されてセミナーは終了した。ムービーでは飛島の溢れる自然とコミュニティの魅力がビジュアルを通じて感じ取ることができる。
次回のジョージ・ヤマガタ氏 Presents オンラインセミナーは「身体性と場所(トポス)」をテーマに、2021年9月9日(木)18:00~に開催される予定だ。
(記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )