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2017/06/02

【野村證券】2017~2018年度の企業業績見通し~2017 年度に増益が実現すれば、過去最長の連続増益に再び並ぶことに

| by:ウェブ管理者
【2016 年度の概要】
本レポートは、野村證券アナリストによる企業業績予想を集計し、その集計結果を分析したものである。2016 年度は Russell/Nomura Large Cap(除く金融)で前年度比 3.3%減収、同 3.6%経常増益となった。税引利益では同10.8%と高めの増益率である。前回の予想(17 年 3 月公表、集計は 17 年 2 月 20 日)と比べると、増収率が 0.4%ポイント、経常増益率が 2.0%ポイント上ぶれた。減収は 2 期連続である。経常利益は上期の減益幅が大きかったこともあり、連続増益達成が最後まで危ぶまれたが、最終的に減益転落は回避することができた。その結果、2012年度を起点として、5 期連続での経常増益達成となった。1970 年度以降で見ると、5 期連続増益は、1976~1980 年度以来、2 度目のこととなる。なお、過去最長は 2002~2007 年度の連続 6 期であり、2017 年度に増益が実現すれば、過去最長の連続増益に再び並ぶことになる。

2016 年度第 4 四半期の企業業績は Russell/Nomura Large Cap(除く金融)で前年同期比 3.8%増収、同 71.7%経常増益となった。第 3 四半期は同 2.7%減収、同 5.9%経常増益と「減収増益」という組合せであったが、今回、15年度第 2 四半期以来、6 四半期ぶりとなる「増収増益」に復帰した。2012 年以降の景気拡大局面において、最も高い増益率である。もっとも東芝、商社、民生用エレクトロニクスを除外すれば 10%強の増益率にとどまり、高めの増益率は「前年同期の反動」と「特殊要因」の組み合わせによる面も大きい。

【2017 年度予想の概要】
アナリストの予想によれば、2017 年度は Russell/Nomura Large Cap(除く金融)で前年度比 4.6%増収、同 11.1%経常増益予想である。前回予想と比べると、増収率が 0.8%ポイント、経常増益率は 3.5%ポイントの下方修正となった。
2017 年度の為替レート前提は、円ドルが 1 ドル 108.0 円(前回前提 114.0 円)、円ユーロが 1 ユーロ 115.0 円(同120.0 円)、WTI 前提は 1 バレル 50.0 ドル(前回前提 50.0 ドル)とした。円ドルは前年度比ではほぼ横ばいの前提であり、為替の影響をほぼ中立と見た業績予想と位置づけることができるだろう。
Russell/Nomura Large Cap の 16 年度 ROE は 8.2%となった。15 年度の 7.7%から 0.5%ポイントの改善である。
ROE は 13 年度の 8.9%をピークに 2 期連続で低下していたが、ようやく巻き返した。17 年度は 9.0%、18 年度は 9.1%とさらなる上昇が見込まれている。それが実現すれば、利益水準のみならず、資本生産性も漸くリーマンショック前を取り戻すことができる。


原文はこちら
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/nsc/20170602/20170602.pdf

17:12 | 金融:証券
 

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