<成長市場の創出へ、金融ITサービスの先行投資と切磋琢磨>
◎2011年12月29日(木)更新
2011年12月28日、東京金融取引所は、「くりっく365」および「株365」に関する情報発信の強化を目的に、スマートフォン向け情報アプリケーション『取引所365』の提供を開始すると発表した。
これにより、投資家は同一アプリケーション上で両市場(くりっく365/株365)の相場情報(最短15秒ディレイ)、チャート、マーケット情報、金融取からのお知らせ(各種セミナーやイベント)等の情報をスマートフォンで簡単にチェックすることが可能となり、いつでも身近にアクセスが出来るようになる。
Android版アプリは12月28日(水)よ、iPhone版アプリは2012年1月下旬より無料で利用できるサービスとして提供を開始するという。
なお、この『取引所365』サービスは、ソフトフェア開発・運用(SCSK提供)、相場情報(オーバルネクスト提供)、マーケット情報(フィスコ提供)により実現、「くりっく365」および「株365」の取引サービス取扱企業にまだ口座を持っていない投資家や、口座を持っていてもスマートフォンで情報を確認出来ないことで売買機会を逃している投資家に役立つ道筋を広く用意することで市場全体の活性化に繋がる情報提供サービスになりそうだ。
2011年12月8日、東京穀物商品取引所は、スマートフォンアプリ『東穀アプリ』の“フェーズ1”として、iPhone版アプリは2011年12月3日より、Android版アプリは2011年12月7日より無料で利用できるサービスとして提供を開始すると発表した。
今回の“フェーズ1”では、上場商品の価格、チャート(5分ディレイ)、市況ニュース(時事通信社提供)、外国為替情報などを配信、今後の”フェーズ2”では、帳票(取引参加者別取引高・取組高、取引内訳表)や日経平均株価情報の閲覧を可能にする予定という。
投資家に対する金融情報サービス提供のカタチに変化が生まれている。従来は、主に金融機関や金融情報ベンダーなど投資家と直接向き合うブローカーやサービスプロバイダーによって企画・立案・先行投資・課金してきた取組みに対して、新たに取引所が主体的にサービスの企画・提供に参画するカタチで市場全体の活性化を図る取組みが目立ってきた。
成長市場の開拓があってこその、金融ITサービスの先行投資と切磋琢磨。既にグローバルな視点で国際的な金融ITサービスの競争が始まっている中、国内金融業界全体(取引所・金融機関・ベンダー・投資家)で新たなニーズをカタチに変えていくプロセスをコラボレーションしていくことで、未来のビジネスチャンスを切り拓いていくことに期待したい。
『取引所365』(Android MArket)
http://bit.ly/sSHFon
『東穀アプリ』(itunes AppStore)
http://itunes.apple.com/jp/app/id482069537?mt=8
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