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(VOL.154)参入が続く海外送金サービス、世界最大手も連携
サイト管理者2011/03/11 08:21:17

<参入が続く海外送金サービス、世界最大手も連携>
◎2011年3月11日(金)更新


2011年3月9日、セブン銀行は、2011年 3月22日(火)より、米海外送金大手ウェスタンユニオンと提携し、インターネット経由などによる海外送金サービスを開始すると発表した。


セブン銀行の海外送金サービスでは、ウェスタンユニオンの世界約200以上の国と地域に40万ヵ所以上の拠点を有する世界最大の送金サービスネットワークを使うことで、例えば韓国では約2,900以上、中国では31,000以上、フィリピンでは8,000以上の拠点で受取が可能となるという。(各国の拠点数は2010年12月31日時点)


利用にはセブン銀行口座の開設と海外送金サービス契約を申込みおよび受取人の登録が必要、セブン銀行口座からインターネットバンキング、モバイルバンキング経由で簡単かつ迅速に送金が出来るようになり、2011年7月にはセブン-イレブンを中心に全国で展開する15,000台以上設置の ATMでの海外送金サービスも開始を予定しているという。


送金限度額は原則として、1回あたり/1日あたり/1ヶ月(1日~月末)あたり50万円まで、1年(1月1日~12月31日)あたり300万円まで、送金手数料は、1万円までは990円、5万円までは1,500円、10万円までは2,000円、25万円までは3,000円とシンプルかつリーズナブルだが、ある程度まとまった金額となる25万円以上の場合は6,000円の設定となっている。なお、受取りに際して別途の手数料がかかることは原則無いという。


ただし、受取金額は、原則として、送金資金(日本円)を送金受付時のセブン銀行所定の外国為替レートにより受取通貨に換算した金額となるため、送金タイミングについては為替レートのチェックも忘れてはならない重要なポイントとなる。


2011年1月11日、楽天銀行はトラベレックス・グループとインターネットで完結する法人向け海外送金サービスを開始、


2010年12月13日、KDDIとMicrofinance International Corporationは、全世界の通信キャリアに向けたグローバル送金・決済プラットフォーム事業を共同で進めていくことで合意し、通信を基盤とした金融サービスへ参入すると発表、


2010年12月13日、SBIホールディングスの子会社でインターネットを主要チャネルとする国際送金サービス事業の運営準備を進めてきたSBIレミットも2010年12月7日付けで資金移動業者として登録され、2010年12月13日より国際送金サービスを開始、


2010年11月10日、旅行大手JTBも海外送金サービス「JTB International Money Transfer(通称:Money T)」を開始、海外留学生・外国人就労者などの利便性を向上し、2015年度に年間100億円の取扱い目標に掲げる


など、海外送金サービスへの参入が続いている。


羽田空港の国際化やアジアの格安航空会社の参入などで簡単に海外に行けるようになり、企業の国際化も進む中、島国である日本と海外との往来はより身近なものとなっている。国をまたいだ資金の移動をどれだけ簡単に便利に出来るか、今後の参入各社のサービスの強みについて注目していきたい。


-以上-


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【コラム筆者】 
藤野 宙志(ふじの ひろし) 株式会社グッドウェイ代表取締役社長

日刊コラム1995年慶應義塾大学理工学部卒業後、キヤノンマーケティングジャパンでシステム開発に4年間従事。
1999年SBI 証券で業界初の日米間オンライン証券取引システムの立上げを手がける。ナスダック・ジャパンでは日米印3カ国オフショア開発を担当、新興市場創出の調整役として証券業界を奔走。2002年シンプレクス・コンサルティングでセールス担当、FXシステムを多数導入。2010年6月より現職。金融サービス&ITソリューション総合情報プロバイダーとしてポータルサイトを運営。


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