今回は、FX攻略.comに連載している(Keep Moving Forward 『激動のFX業界を支える金融・ITの潮流』)より、バックナンバー第25回「FX業界の最新ニュースと裾野拡大、今後の鍵を握るシストレとSNS」をご紹介します。
◎システムトレードの導入企業と総口座数の拡大、世界の中でも日本市場で急伸
マネックス証券は、2013年8月23日(金)9:00(予定)より店頭FXの新サービス「マネックスMT4」の提供を開始すると発表した。ロシアのメタクォーツソフトウェア社が開発した先進の取引プラットフォーム「Meta Trader4」を利用したサービスで、優れたチャート機能、多様なインディケーター(指標)に加えて、EA(エキスパート・アドバイザー)のプログラミングによるプログラム・トレードに標準対応していることで世界中のFXトレーダーから支持されているという。
セブンインベスターズは、高性能システムトレード対応取引ツール「VT-TraderⅡ」を2013年8月1日にリリースしたと発表した。今後、1口座で、3ツール(Trading StationⅡ」、「Meta Trader4」、「VT-TraderⅡ」)の取引を可能とするほか、両建て設定、法人顧客を対象として上限レバレッジ500倍などのバージョンアップに合わせてユニークなキャンペーンを開催していくという。
FXプライムは、2013年10月上旬(予定)より、イスラエルのトレーデンシー社が開発した「ミラートレーダー」をプラットフォームに採用したFX自動売買サービスの提供を開始すると発表した。FXプライムが検討を進める中で行った「システムトレードに関するアンケート」では、「興味がある」「利用したい」との回答が8割にものぼり、非常に高い関心がうかがえたという。ミラートレーダーを通じて投資家は世界中のFXトレーダーが考案した運用実績を上げた取引アイデアを売買プログラム化した“ストラテジー”を取引画面上で選ぶだけで簡単に運用を始めることができる。
ミラートレーダーについては、既に導入しているインヴァスト証券の「シストレ24」総口座数が5万口座を突破(2013年8月6日時点)、セントラル短資FXの「セントラルミラートレーダー」でも累計口座開設数が1万口座を超える(2013年7月1日公表)など、サービスを利用する総口座数の拡大が続いている。なお、セントラル短資FXが2013年5月23日に開催したプレミアムセミナー『FX自動売買はここまできている!』に登壇したトレーデンシー社マーケティング&ビジネスデベロップメント部ディレクター戦略チーム主担当 ナダブ・レビ氏の講演資料によると、世界でミラートレーダーを利用するエンドユーザーの数は、2011年4月には約4万弱口座だったが、2013年4月には15万口座まで拡大。この2年間で増えた11万口座のうち、インヴァスト証券とセントラル短資FXだけで過半を占めることから、世界の中でも特に日本の投資家に歓迎されていることがうかがえる。
◎フェイスブックの拡大、コンテスト、出張・コンシェルジュサービスにも注目!
2013年8月5日、インヴァスト証券は、第3回「リアルトレード!24(にーよん)グランプリ」の結果を発表した。参加人数は15,466人、実際の口座で実際の資金を使って行ったリアルトレードコンテストで総合優勝は「シストレ24」TOPの1,142万円の利益(取引通貨単位:5,438.9万通貨)、続く第2位は、裁量取引「FX24」TOPの1,072万円の利益(取引通貨単位:9,075万通貨)と成績上位の利益は拮抗する結果となったという。
一方、フォレックスクラウンによる「3Hバーチャルディーラーコンテスト」では、様々な取引制限の中で目標を達成していく優秀なディーラーおよびEAの発掘・採用を目的として開催しているという。
その他、外為どっとコムやトレイダーズ証券のフェイスブック「いいね!」1万超え、東岳証券の「日本全国出張サービス」、PLANEX TRADE.COMによる「カスタマーコンシェルジュサービス」など、一人一人へのきめ細かなサポートによる顧客の満足度とロイヤリティを高めていく取組みにも注目したい。